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第7話 10回引いたら1回無料! そして遂に【SR】キター!

本日は一挙3話投稿!!


2話目です!

「74……75…76。……な、76万円だと!?」


 『南新橋ダンジョン』での商売を終えて自宅に帰った俺は、早速『スキルガチャダス』を出現させて集金を始めた。

 結果、二時間程の商いで76万円も稼いでしまった。



「76万円って、俺の今までの貯金を軽く超えてしまったんだが……。嬉しいけど、こんな簡単に上手くいっていいのか?」


 分厚い札束を広げ、扇のように諭吉を広げる。

 ほとんど不労所得の様な仕事で稼いでしまったため闇金業者にでもなった気分だ。


「これからどうしよう。取りあえずダンジョン管理協会で商売の許可を得る手続きは済ませたから、問題はないな。今日ゲリラ的に始めて76万円も稼げたって事は、きちんと宣伝をすればもっと大々的に集客出来るんじゃないか? 試しにツブヤイタ―でアカウント作ってみようか」



 俺は今まで使っていた自分名義のアカウントを「ガチャでスキルカードをGET! ガチャ屋只野」という名称に変更した。

 そこで自己紹介欄に「一回一万円でスキルカードを引けるガチャを販売しています。ダンジョン管理協会3号許可証取得済み」と書いた。

 

 更に「明日4月23日は『南新橋ダンジョン』入口前に向かいます。11時から開店予定です」と投稿した。

 そこから適当に『南新橋ダンジョン』を中心に仕事をしている探索士をフォローしていった。




 するとDMが次々とやってきた。

「フォローありがとうございます! 明日もガチャ引かせて頂きます」

「【R】スキルゲット出来ました!! 大感謝です!」

「お世話になっております。また機会があればガチャ引かせて下さいね」

「4万払って全部ノーマルゴミスキルとかふざけてんのか? これが続くようなら訴えてやるから覚悟しておけ。明日も引きにいく」



「うわー。反響すげえな。『南新橋ダンジョン』でリアルタイム検索すると俺の事が結構話題になってるし。これは一躍時の人になっちゃいそうだな」


 これが世にいうバズるという感覚か。

 明日はもっと沢山の人が詰めかけるかもしれない。


「そういえば今日も76回引かれたけど【R】より上のレアリティは一度も出なかったな。えーと俺と佐治で13回引いたから現在89回か。【R】の出現率が10%くらいと仮定すると、次のレアリティの出現率は1%か?」



 俺は試しに売上金から十万円を手に取り、挿入しようと試みた。

今回は営業で得た報酬なので無限ガチャに該当しないらしい。



 そこでふと、あるアイディアが閃いた。

 この手のガチャは大体10連ガチャというものがあり、10回引くと【R】以上確定だとか、10回引くと一回無料などの特典があったりする。


 十万円をまとめて挿入口に差し込んでみる。

 


「十回分の入金を確認しました。特典として一回分が無料になります。右のダイヤルを回してください」

「おおー!! やっぱりだ。予想的中。って事は10万円で11回カードが引けるのか」



 俺はガチャのダイヤルをゆっくり回した。

 いつもよりダイヤルが重く、手応えがある。


 ダイヤルを回すとカードがまとめて出てきた。

 恐らく11枚分のカードが一遍に出る仕組みなのだろう。

 

 分厚いカードの束を掴むと「南無三!」と叫んでカードを引き抜いた。




【N】  治癒魔法:『プチポイズンケア』

【R】  パッシブスキル:『魔力上昇(小)』

【N】  アクティブスキル:『頑健』 

【N】  パッシブスキル:『衝撃耐性(微小)』

【N】  パッシブスキル:『水魔法上昇(1%)』

【N】  パッシブスキル:『昇天耐性(微小)』

【N】  アクティブスキル:『シールドバッシュ』 

【N】  雷魔法:『プチサンダー』

【N】  パッシブスキル:『光魔法耐性(微小)』

【N】  パッシブスキル:『体力自然回復(微小)』

【SR】 アクティブスキル:『魔弾』



「キターーーーー(゜∀゜).ーーーーー!!!」



 夢の【SR】初登場だ! 

 やはり俺の読みは正しかった。【SR】の出現率は100回に一回ってところか。



「アクティブスキル『魔弾』……ってなんだ? こういう時ゲームみたいにステータス画面とかチュートリアルが出てくれないから困るぜ」


 普通に考えれば現実世界にステータス画面が浮き上がるわけがない。

 俺も大概なゲーム脳である。


 スマホを取り出し、「アクティブスキル『魔弾』」でネット検索する。

 すると探索士のブログやホームページが検索画面の上位に現れた。


 探索士の中には副業でブログやSNS運営で小金を稼いでいる者がいる。

 俺もアフィリエイトなどを試してみたが、多大な労力の割に月の収入は数十円程度で辞めてしまった。

 


 俺は検索トップに表示された『1000のスキルを所持した男・『俊才の山下』のスキルブログ』をタップした。『俊才の山下』ってダサい二つ名だな。



「えーと、なになに。――アクティブスキル『魔弾』は拳銃や猟銃に魔力を込めた銃弾を発射する能力だ。格安の銃弾でも自身の魔力でコーティングされるため、極めて強力な攻撃を放つ事が出来る。わざわざ対魔物用の銃弾を購入しなくてもよくなるため、経済的な恩恵も大きい。メインウェポンが銃になる中級者には必須のアクティブスキルである」



 これはかなりの大当たりスキルじゃないか!

 ちなみにネットオークションでの販売価格は150万円からスタートだ。

 残念ながら自分で引いたスキルカードのため『販売不可』の文字が刻まれている。



「今後Dランク探索士として『魔弾』は必要だな。金はガチャの営業で稼げそうだし」


 俺は早速『魔弾』を習得し、これまではサブウエポンにしてきた拳銃と猟銃の手入れをした。

 そしてAMASONでアメリカから格安の銃弾をまとめ買いした――。

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