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第47話 新たな師匠は金髪巨乳ハーフ

二丁拳銃ツーハンドのジョー』こと武石譲はその名を世界に轟かせた日本人S級探索士だ。

 元自衛官であり、ダンジョンが世界に現れ始めた30年前からダンジョン探索を行ってきたパイオニアだ。


 国内のあらゆるダンジョンを踏破し、最終層にいる迷宮主ボスの討伐数は実に30を越える。

 国内最難関と言われた『富士山麓ダンジョン』を初めて踏破し「日本でやることはなくなった」と言い残し、海外に活躍の場を求めた。


 その実力はダンジョン王国アメリカにも広まり、仲間たちと共に『デスバレー国立公園ダンジョン』『レイクパウエルダンジョン』『ブライスキャニオン国立公園ダンジョン』を踏破した。


 15年前にはその業績を讃えられて、日本人として初めて『世界探索士協会』の理事に就任する栄誉に浴した。

 アメリカ人女性と結婚して、現在はカリフォルニアに住んでいるとの事。


 これが俺の知ってる『二丁拳銃ツーハンドのジョー』についてのすべてだ。

 そのジョーの娘ステファニー・タケイシが俺に指導をしてくれるとの事。

 彼女はアメリカ人とのハーフという事になる。

 一体どんな方なのか楽しみだ。






 後日、約束のZ駅前で待ち合わせた。

 なんでも彼女は俺が住むX県のお隣、Z県の大学に留学中との事。

 まだ20歳だという。

 そんな若さでA級探索士とは驚きだ。


 そろそろ約束の時間だと時計を確認すると、遠くから手を振り近づいてくる金髪女性がいた。


「只野サーン。お待たせしましたネ。」


 どうやら彼女がステファニーらしい。

 ハーフとの事だが、遠くから見ると白人女性に見える。


 そして何より目についたのはその豊満なバストだった。

 走るたびに胸がバインバインと大きく揺れる。 

 日本では中々お目にかかれないとんでもないサイズである。

 知り合いの中で一番の巨乳である萌仁香より一回り大きい。


「ゴメンナサーイ。只野サン。少し遅れてしまいました。私はステファニー・タケイシと申しマース」

「只野一人と申します。こちらこそよろしくおねがいします」


 挨拶と共に握手を交わす。


 改めてステファニーを観察すると身長は165センチほどでやや高め。

 腰はくびれ胸部と臀部がムッチリと張り出したボン・キュッ・ボンボディーだ。

 近くでよく見ると顔はどこか、アジア系っぽく彫りが深すぎない柔和な顔つきだった。

 瞳もよく見るとブルーとヘーゼル色が混じり合っていた。

 美人というよりどこかチャーミングな顔立ちというべきだろうか。



「どうかしましたカ?」

「あ、いえ。日本語がお上手だなと思いまして」

「ダッドが日本人なので教えてもらいました。私の言葉変じゃありませんカー?」

「変じゃないですよ。大丈夫です」


 ちょっとイントネーションが独特だったが、単語も文法も間違ってないので問題ない。

 細かい事を変に指摘すると語学の成長を阻害してしまう。


「オー。良かったデース。それではカフェにて少しお話しを聞かせてくだサーイ。お互いの事もっと分かりあいまショー」

「了解しました。それじゃ行きましょうか」





 俺たちは駅からほど近いフランチャイズのカフェに入店した。

 彼女は一番大きいベンティサイズの抹茶クリームフラペチーノを注文した。


「日本の飲み物サイズが小さすぎデース。アメリカならSサイズでも700mlくらいありマース」

「やっぱりアメリカはなんでも大きいんですね」

「そうデスネ。おまけにファストフード店はドリンクバーで飲み放題デース」

「へー。通りで体格が良い人が多いわけだ」

「ハイ。ファットな人も多いデス」

 

 肥満大国で有名だからな。

 日本人がアメリカ人の食生活を続けたら、太る前に肝臓がやられて死ぬなんて話を聞いた事がある。


 ステファニーはストローでズズッと一口フラペチーノを啜った。

 抹茶美味しいデースと言って、本題に入った。


「早速仕事のお話しに入りまショウ。私はガナーなので教えられるのは銃の事だけですがよろしいデスカー?」

「はい。自分も銃を極めていきたいと思っていますので」

「それでは只野さんのスキルシートを見せてくだサーイ」

「あ、はい。こちらになります」


 俺は自分のスマホを彼女に見せる。 

 画面には45個ほどスキルが記載されていた。

 一分ほど真剣な表情で眺め、スマホを俺に返した。


「スキルがバラバラ過ぎますネー。これじゃ強くなれまセーン」

「うっ! やっぱりそうですか。自分でもちょっとバラバラで統一性が無いと思ってました」

「はーい。スキルはストロングポイントを絞って強化していかなくてはいけませんヨー。アリサから聞きましたが只野サーンは『ガチャ』でビジネスをしてるんですよネ?」

「はい。『スキルガチャダス』という誰でも引けるガチャ能力で、ガチャ屋をやっています」

「それなら稼いだお金で銃を強化するパッシブやアクティブのスキルカードを買ってくだサーイ」

「分かりました」

「ア、それと質問ですが今貯金はどれくらいありますカー?」

「ええ? 突然ですね。えーといくらだったかな……ってこんなところじゃ貯金額なんて答えにくいですよ!」

「オー、ソーリー。その通りデス。貯金ではなくて予算デスネ。ガナーを目指すなら【マジックガン】と【エナジーガン】が必要になりマス。どちらも最低1万ダラーはしますのでお金必要デース」

「ああ銃を買うのにお金が必要なんですね。数万ドルくらいなら問題ありません。多少は貯蓄もあるので」

「それでは早速買いに行きまショウカ! ガンショップはこの近くにありますカー?」

「日本だと銃刀法がうるさくて特定の場所でしか実銃が販売されていないんですよ。俺の職場のショッピングセンターになら置いてますけどね」

「そうなんデスネー。ならばそちらに向かいまショウ! 案内お願いしマース。レッツゴー!」





 駅前の駐車場に停めていた愛車のSUVにステファニーを乗せ、週5で通っている『所川迷宮ショッピングセンター』を目指した。

 助手席に金髪ボインのアメリカ人女性を乗せるなんて夢想だにしなかった。

 

 彼女は窓外の日本の景色を目を輝かせて眺めていた。

 俺たちに取ってはありふれた国道沿いの景色も、日本に来たばかりの彼女には新鮮に見えるのかもしれない。

 俺も一度はアメリカの道を車で走らせてみたいものだ。


 ステファニーは目にしたものを俺に、矢継ぎ早に質問する。

 好奇心旺盛でどことなく子供っぽさを感じさせるその姿に、豊満な肉体とのギャップを感じざるを得ない。

 突如ステファニーがこちらを見てニッコリと笑った。



「只野サーンはアニメは見ますカー?」

「アニメってドライもんとかサザオさんですか?」

「ノー。それも好きですが、例えばロボットが出てきたり、アナザーワールド転生だったり、萌え萌えキュン♡なアニメとか見ませんカー?」

「あー、深夜アニメですかね? あまり見た事ありませんね」

「オー! それはもったいない! 人生の半分損してますネー。日本人ならアニメ見ないとダメデース! 今度お気に入りのBDブルーレイ持ってきますので見てくだサーイ」

「わ、分かりました」



 熱意に押され、思わず承諾してしまう。

 どうやらステファニーはいわゆるオタク外国人だったらしい。

 外見からは想像がつかなかった。

 

 彼女を乗せて車を走らせる事一時間。

 所川ハイランドパークダンジョンが見えてきた。


 車を降り『所川迷宮ショッピングセンター』内にてガンショップを探す。

 さすが国から特別な許可を得た『スキル使用特別許可区域』に指定されているだけあって、ガンショップは沢山あった。


 その中でアメリカに本店のある『アダム・マジック&エナジーガンショップ所川支店』に入店した。

 店内にはところ狭しと『マジックガン』と『エナジーガン』が陳列されていた。


 『マジックガン』は自身の魔力を込めて射出出来る銃である。

 銃弾は使用せず、魔力を弾丸の様に発射してダメージを与えるものだ。

 銃によって複数の属性が使用出来たり、状態異常を付与出来たりと様々な種類がある。

 操作性が高く、魔術師が補助武器として持つ事も多い。


 『エナジーガン』は自身の「気」を込めて射出出来る銃だ。

 「気」というのは体力とかスタミナみたいなもので、こちらも銃弾を使用しないで「気」を弾丸として発射する。

 俺が普段使用しているスキル『魔弾』に近い。『魔弾』との違いは銃弾が必要か不要かの違いだ。

 それと『エナジーガン』は充填する「気」によって大きな威力を生み出せるらしい。


 値段はどれも最低でも100万円はした。 

 大きさはハンドガンくらいのサイズがほとんどだ。

 ハンドガンと異なるのは、魔物の素材から制作しているからか派手なデザインだったり、塗装が非常にカラフルである事だ。

 ちょっとおもちゃっぽい気もする。

 子供の頃遊んでいたジョーモデルの銃は『マジックガン』と『エナジーガン』を参考に作られたらしい。


 どれが良いのか分からないので、ステファニーにオススメを聞く。


「『マジックガン』ならこの『アースメーカー』はどうデスか? 扱いやすいデスし土魔法が使えるのでディフェンスの面でもメリットがありマース」


 『アースメーカー』はオレンジを基調にグリーンの差し色が入った派手な色をしていた。

 土魔法が使えるのであれば、土門が使っていた土壁などで敵の攻撃を防げるかもしれない。


「『エナジーガン』は『デッドブル』をオススメしまーす。連射から溜め撃ちまで可能で使いやすいデース。充填するエネルギー次第デスがアイアンゴーレムを貫いたり、マグマドラゴンのヘッドを吹き飛ばしたり出来マース」


 『デッドブル』は赤と青のメタリックなデザインをしていた。

 あれだけ苦戦したマグマドラゴンの頭を吹き飛ばせるとは頼もしい。

 込めるエネルギーによって弾丸の大きさも変わるのだろうか?


「分かった。ステファニーさんがオススメしてくれたこの二丁を購入するよ」

 

 値段は『アースメーカー』が200万円で『デッドブル』は300万円だった。

 結構痛い出費だが仕方ない。

 強くなるための先行投資だ。

 今後は銃弾を買わなくていい分、得をしたと考えよう。



「それでは早速試し撃ちに行きまショウ。『所川ダンジョン』で1stレッスンの開始デース!」 

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