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第16話  抜群のコンビネーション。オウルベア討伐を目指す!

ブクマや評価を付けてくださった皆様に心から御礼申し上げます<(_ _)>


本日も2話投稿です。

ラスト2話目どうぞ!!

 『南新橋ダンジョン』に潜行して約2時間。

 現在第15層を超え、標的のオウルベアを探していた。


 オウルベアは10層から20層に出没する、熊の巨体に梟の顔をした魔物だ。

 体長は2メートルを超え、二本の足で立ち上がり、鋭利な爪と強靭な腕力を活かした『ベアクロー』を放ってくる。

 油断して接近を許し、『ベアクロー』を食らった時には死ぬかと思った。

 アクティブスキル:『肉のカーテン』を発現させて致命傷は避けたが、お気に入りのMIZUNOのプロテクターが引き裂かれてしまった。

 


 オウルベアの倒し方としては遠方から『溜め攻撃』で狙撃をし、深手を負わせてから『魔弾』を連射して倒すやり方が一番安全だった。


 ここまで3体のオウルベアを討伐し、残りは2体。

 美波の手は出来るだけ借りず、自分の力で討伐していた。

 というのも、Cランカーはセミプロと呼ばれ、一応探索士としては一人前扱いされるらしい。


 JKの手を借りないと、オウルベアも倒せないってんじゃ、今後B級、A級、S級なんて目指していけない。

 俺はもっと強くなりたい。

 子供の頃憧れたS級探索士として、世界中のダンジョンを攻略するのだ。




 そんな夢物語を夢想していると、現実に引き戻された。


 階段を降り、下の階層に着くと、魔物の群れに捕捉されていた。

ダイアウルフが3匹、グレムリンが4匹だ。

 

 こういう場合階段を引き返してしまえば、敵は追いかけてこない。

 なぜか階段は聖域になっていて魔物が足を踏み入れる事が出来ないのだ。


 俺は美波と目を合わせる。

 彼女も俺と同じ考えだったらしく、逃走ではなく戦闘を選んだ。



「ダイアウルフは私が引き受ける。只野はグレムリンを」

「任せろ!」



 美波はダイアウルフの群れに向かって駆け出す。一瞬で距離を詰め目の前の1頭目の首をはね飛ばす。

 続いて2頭目の横に素早く回り込み、脇腹に刀を突き刺した。2頭目も悲鳴を上げ真横に倒れて絶命する。


 3頭目が隙を見て飛びかかってきた。

 美波は左手で刀を握り、右手で刀身を抑え、ダイアウルフの噛みつきを防いだ。



 ダイアウルフと対峙する美波に向けてグレムリンが遠方から『プチサンダー』を放とうとする。


「させるかよ!」


 俺は魔法を放とうとしたグレムリンを『魔弾』で狙撃し、グレムリンの胴体を撃ち抜いた。

 残りのグレムリン3匹もアクティブスキル『疾駆』で距離を詰め、『魔弾』であっさりと屠った。


 美波の方に目を向けると、鍔迫り合いの状態からダイアウルフをローファーで蹴り飛ばし、バランスの崩れたところを、大上段からの切り下ろしで始末した。


 


 俺と美波は軽くハイタッチをした。

 俺たちはあの一瞬で完璧な役割分担を行っていた。


 近接攻撃が得意な美波はスピード型のダイアウルフを引き受け、遠距離攻撃が得意な俺は魔法を使うグレムリンを仕留める。


 お互いの役割を完璧に把握出来ていたし、自分の仕事を全う出来ていたと思う。 

 素晴らしいコンビネーションだ。



 グレムリンから魔石と素材を回収する。

 俺は「【R】パッシブスキル:『素材化マテリアライズ』」のスキルを所有しているので、俺が倒した魔物は素材アイテムを必ずドロップする。


 グレムリンからは『小悪魔の爪』という付け爪のような小さな素材をゲット出来た。

 もっとも『小悪魔の爪』は売っても一つ数百円だ。



「『素材化マテリアライズ』は本当羨ましい。只野がダイアウルフを倒してたら『恐狼の牙』をドロップしてたから一個3000円にはなった」

「それは勿体ないな。それじゃ今度『素材化マテリアライズ』を手に入れたら美波にプレゼントするよ」

「そんな百万円もする高価なスキルカード貰うわけにいかない」

「美波にはお世話になってるし、それくらいなら全然構わないぞ」

「さすがに悪い。それに私のスキルストックはもう空きがないから、新しくスキルは習得出来ない」



 スキルストックとは探索士のランクによって習得出来るスキル枠の事だ。

 ダンジョン管理協会でランク昇格の認定と共に、Fランクは10まで、Eランクは20まで、Dランクは30までと新たなスキルストックを10ずつ開放してもらえる。


 美波はモグリの探索士なので10までしかスキルを習得出来ない。

 現在の美波のスキルは以下の通りらしい。


【N】  パッシブスキル:『筋力上昇(微小)』

【N】  パッシブスキル:『魔力上昇(微小)』

【N】  パッシブスキル:『耐久上昇(微小)』

【N】  パッシブスキル:『敏捷上昇(微小)』

【N】  パッシブスキル:『恐怖耐性(微小)』

【N】  パッシブスキル:『食いしばり(微小)』

【N】  パッシブスキル:『剣装備時攻撃力上昇(微小)』

【R】  治癒魔法:『ジェネヒール』

【N】  アクティブスキル:『強斬り』 

【N】  アクティブスキル:『飛影斬』



 【R】は回復魔法の『ジェネヒール』のみ。あとは全部ノーマルだけだ。

 こんなんでよく生き残ってこれたな。

 『ジェネヒール』は使用頻度も高くポーション代わりになるのでスキルカードの中で屈指の人気を誇る。

 レアリティ【R】でも100万円は下らない貴重なスキルだ。



「ジェネヒールはどこで手に入れたんだ?」 

「分からない。気がついたら覚えていたから。多分両親が覚えさせてくれたんだと思う」

「そうか……。なあ美波。ちょっと相談なんだが」 

「ん、何?」

「俺が費用を払うからお前も探索士の資格をだな――」

「! 只野、敵だよ!」

「あ、ああ」



 美波に探索師の資格を取らせる話をしようと思ったら、お目当てのオウルベアが登場した。

 それも2体同時にだ。



「ちょうどいい。これがDランク卒業試験だ! 美波。俺一人にやらせてくれ――」

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