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第15話 Cランク昇格のため、強敵に挑む。

総合日間6位達成です!

ブクマや評価を付けてくださった皆様に心から御礼申し上げます。


本日も2話投稿です。

1話目どうぞ!!

 美波と合流すると早速ダンジョンに潜行した。

 俺はいつもの野球のキャッチャーの様な格好で身を固めていたが、美波は制服だけで他に何も防具は身に付けていない。


「そんな格好で大丈夫か?」

「大丈夫。問題ない」 


 一昔前に流行ったやり取りを素で行う。

 多分こいつは元ネタを知らない。


「余計な物を身に付けていると動きにくい」

「けどそんな紙装甲じゃ一撃食らったらアウトだろ」

「どうせ熊や獅子の一撃は貰った時点でアウトだよ」

「うっ」


 確かに、これから潜る10層以下になると魔物は飛躍的に強くなる。


 Cランクに昇格するためにはフクロウの顔に熊の巨体を持つオウルベアを二十体。獅子に山羊、蛇の合成獣キマイラを十体以上倒さなければならない。


「ちゃんと戦えるかな……。不安になってきたよ」

「あれから修行して強くなったし、スキルカードも補充したから大丈夫でしょ」




 俺はDランクの上限であるスキルを30まで習得する事にした。

 美波の勧めでパッシブスキル『恐怖耐性(小)』と『食いしばり(小)』、アクティブスキル『緊急回避』と『溜め攻撃』を習得した。


 『恐怖耐性(小)』は文字通り、恐怖に怯まない強い心を身につける事が出来る。

 おかげで虎やライオンの咆哮にも、ビビらず立ち向かう事が出来るようになった。

 それまでは、獣の雄叫びを浴びせられるとこっそりチビっていた。


 『食いしばり(小)』は致命的なダメージを負っても、グッと歯を食いしばって意識を保つ事が出来る。

 ダイアウルフの突撃を食らって吹き飛ばされ瀕死になった時も、『食いしばり(小)』のおかげで回復に転じられた。


 『緊急回避』はアクティブスキルであるが、危機を察すると自動的に発動する。

 インプの不意打ち『プチフレイム』も回避する事が出来た。

 もっとも反応を超える速度の攻撃は回避出来ない。万能では無いのだ。


 『溜め攻撃』は、武器を問わず、エネルギーの様なものを溜めてから強攻撃を放てる。

 溜めに時間はかかるが、『魔弾』の威力が3倍になるので、大型の敵を仕留めるのには必須のスキルだ。




 俺は美波のアドバイスの元、着実に強くなっていた。

 これまでにオウルベアは15体、キマイラは6体倒していた。

 

 倒すと出現する魔石は個体に寄って識別出来るため、探索士協会に持っていくと討伐データを保存してもらえる。


 俺は今日でCランク昇格を果たそうと目論んでいた。

 美波に今日の目的を告げる。


「今日はCランク入りを目指してオウルベアかキマイラを狩ろうと思う」

「どちらを狙うつもり?」

「与し易いオウルベアを5体討伐しようと思ってる。オウルベアは二足歩行で胴体ががら空きになるから『魔弾』でも仕留め易い。キマイラは四足歩行で胴体を攻撃し辛いし、頭部が頑丈だからヘッドショットも決め辛い。よってオウルベアを狙いたい」

「良い判断だと思う。相性の悪い相手と無理して戦う必要はないし」



 師匠のお墨付きを頂いた。

 ちなみに美波は俺に無料で指導してくれているわけではない。


「授業料としてガチャを引かせて」


 と、言われたので一日付き合ってもらうと10連ガチャを無料で引かせてやってる。

 つまり一回の授業料は10万円だ。 


 とんでもないJKビジネスだぜ。

 パパ活も真っ青だ。



 とは言え、美波は引いたスキルカードを全て売却し借金の返済に当てている。

 そう言えば以前に「【SR】 重力魔法:『ハイグラビティ』」を引き当てた奴が名乗りでなかった事があったが、なんと『ハイグラビティ』を引き当てたのは美波だった。


 使いみちを聞いたら、とっくに売り払っていた。

 ですよねー。


 なんでも美波の両親が残した借金はとんでもない額らしく、『ハイグラビティ』の300万円も焼け石に水だそうだ。 





「そろそろ私、回数制限の100回になるよね」

「ん? ああ。今までに何回引いたか覚えているか?」

「確か80回ちょっとだと思う」

「そうか。10連は次が最後かもな。もう一度【SR】が出てくれればいいんだが」

「只野上手く調整して【SSR】引かせてよ」

「パチンコ屋の店員じゃないんだからそんなの無理に決まってるだろ」

「自分の能力なのに?」

「俺だって【SSR】は一回しか引いてない。おおよそ千分の一だから、ざっくり予想すると次に出るのはあと800回後くらいかな?」

「それじゃその時に引かせて。最後のガチャを」

「ん。分かった」


 最後のガチャという言葉に寂しさを覚える。

 ガチャの切れ目が縁の切れ目になってしまうのだろうか。


 せっかく知り合えて一緒に探索出来るパートナーを見つけたのだ。

 出来れば今後とも末永く付き合っていきたい。


 もっとも、この何を考えているのか分からない現代っ子の師匠は、俺なんてただの金づるだと思ってるのかも知れないが。


 

「只野のガチャ屋って一人で営業してるよね」

「ああ。それがどうかしたか?」

「バイトとして雇ってくれない? 行列の整理とか揉め事の仲裁とか大変でしょ。私が華麗に捌いてあげる」

「お前をバイトに雇えって? 別にいいけどガチャ屋は平日も営業してるんだぞ」

「大丈夫。学校はたまにしか行ってないから時間はたっぷりある」

「学生が学校にたまにしか行ってない状況は大丈夫とは言わん。まあ暇なら手伝いに来てくれてもいいぞ」

「報酬は?」

「時給制なら1000円。もしくは俺がダブったスキルカードをやる。『販売不可』と刻印されていてショップで売り払う事は出来ないがな」

「……半々じゃだめ?」

「うーん。それじゃ最低賃金+いらないスキルカードをやるよ」

「んじゃそれで」



 よっぽど金に困ってるらしい。

 本当は一人でも営業は出来たが、人助けだと思って雇ってやる事にした。


 俺が今後上級探索士を目指す上で、美波の力は必要になると感じたからだ。

 ここで恩を売っておきたい。

 優秀な人材は今のうち確保しておかなければな――。

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