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第11話 GPガチャの凄さ! 【SSR】キター!!

※4/12 読者様から矛盾を指摘された為【SSR】スキルの内容を変更しましたm(_ _)m

 GP(ガチャポイント)を筐体に確認したら『只野一人様:GP残り50』とアナウンスがきた。

 

 試しに早速GPを使用してガチャを回していく。


 6回引いて【R】が2枚出た。

 確かにGPガチャは高レアが輩出されやすい仕様に変更されているらしい。



「具体的な排出率は分からないけど2倍以上にはなってるのか?」



 7度目のガチャを行った、その時だった。

 いつもと違う違和感を感じた。 



 ダイヤルがかなり重い。

 握力の低い女性は回せないレベルだ

 ダイヤルを一回転させてカードを抜き取る。

 内容をざっと確認する。


 裏面はいつもの味気ないデザイン。

 これを裏返した時、表に記された色ですべてが決まる。

 意を決して俺はカードをひっくり返した。



 そこには……見たこともない光沢を放ち虹色に燦然と輝く、【SSR】と表記されたカードが俺を待っていた――。



「キターーーーー(☆∀☆)ーーーーー!!!」



 こんなあっさり【SSR】が出てしまうとは! 

 これまで千回分の蓄積があったとは言え、GPガチャの凄さを身を以て体感した。

 改悪なんて言ってごめんなさい! 神アプデだわこれ。


 心臓の高鳴りを抑え、スキルカードの中身を確認してみる。




【SSR】 パッシブスキル:『光魔法耐性(特大)』




「光魔法耐性……特大!? なんだこりゃ!? 【SR】は上昇値が(中)だったのに【SSR】で一気に(特大)まで上がっている! よく分からん。とりあえずググってみよう!」



 いつもスキルの確認に利用するためブクマしている『1000のスキルを所持した男・『俊才の山下』のスキルブログ』に記載されてなかった。

 それだけレアなスキルらしい。


 俺はネットで『光魔法耐性(特大)』と検索してみた。

 すると『A級探索士『灼熱の高橋』のバーニング日記』というサイトがヒットした。

 上級探索士は相変わらず二つ名がダサい。


 灼熱の高橋のブログを読むと『光魔法耐性(特大)』の文字が現れた。

 日記の中で思い出が綴られている。 



「私が20代の頃の話だ。同じA級探索士4人と共にアメリカ・カリフォルニア州にある『州立サクラメントダンジョン』に潜行した。このダンジョンは『世界100大迷宮』に数えられる大型迷宮だ。全126層からなり、地下に潜れば潜るほど、中は時空がねじれてるのか広大になっていった。半分の63層まで到達した時、そこに神々しい光に包まれた天使のような魔物が現れた。貧困な私のボキャブラリィではどう例えればいいのか分からない。一言で言えば悪意を持って我々に仇なす堕天使のような存在だった。私たちはその極めて強い魔物と死闘を繰り広げ、見事討伐する事に成功した。その時堕天使は大量のドロップアイテムと共に、一枚のスキルカードを落とした。それが『光魔法耐性(特大)』であった」



 A級探索士のスケールの大き過ぎる話に戸惑う。

 完全にゲームの中の話じゃないか。

 堕天使のドロップアイテムって聞くと一気に凄い物に見えてきた。


 俺は一応ネットオークションで相場を調べてみた。

 数はやはり出回っていない。

 それでも過去に落札された金額を見ると、そこにはとんでもない金額が表示されていた。



『光魔法耐性(特大)』 20,000,000円


 

「ゼロが7つで……2千万円!? う、嘘だろ!? このカード一枚で田舎の一軒家が買えちゃうんじゃないか!?」 


 こ、これはとんでもないスキルカードを引き当ててしまったぞ。

 【SSR】のスキルカードの相場は一千万以上というから、この『光魔法耐性(特大)』はかなり高値で取引されている事が分かる。



 それだけの金があれば、少なくとももう2回【SSR】を引くことが出来るだろう。

 残念ながら自分で引いたため『販売不可』と刻印されてしまっている。

 売るという選択肢は出来ない。


 残りのGPは43しかない。

 俺がもう一度【SSR】を引き当てるのはしばらく難しいかもしれない。



 うーん。まいったな。

 どう活用するべきか。

 誰にも相談出来ないのが悩ましいところだ――。





 翌日。

 俺は『南新橋ダンジョン』入口に来ていた。

 

 今日はスキルガチャ屋の営業は取りやめた。

 昨日のうちにツブヤイターで「明日は休業します。ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします」と投稿しておいた。



 昨日引いてしまった【SSR】『光魔法耐性(特大)』の事が脳裏から離れなかったからだ。

 とりあえず銀行に売上金を入金し、貸し金庫を借りてスキルカードを預けた。


 紛失や盗難なんて目に遭ったら目も当てられない。

 なにせ俺のボロアパートのドアは鍵穴を針金で開けられるレベル。

 実際、鍵もドラクエの宝箱の鍵みたいなオモチャ感丸出しだ。



「貯金も800万くらい出来たし、安全を考慮してマジでもうちょっといいマンションに引っ越すか。悪漢にでも襲われたらたまったもんじゃないしな」



 今日、俺が『南新橋ダンジョン』に来た理由は自分がどこまで通用するのか試したかったというのもある。

 ここは全35層からなる中規模のダンジョンだ。

 ソロでも潜れない事はない。


 俺はメインウェポンにする予定のグロック17を入れたガンホルダーを擦った。

 駆け出しの頃に5万円ほどで購入したものだ。

 トカレフの方が安かったが暴力団からの横流れ品だったため、さすがに躊躇しこちらを購入した。


 今までほとんど使ってこなかったが、雑魚の魔物には通常の銃弾でも効いていた。

 ところが、物理攻撃に耐性がある魔物や、通常の兵器ではダメージを与えられない魔物も存在する。

 【SR】スキル『魔弾』を使用すれば、通常の銃弾も対魔物用として効果を発揮出来るらしい。


 今日は『魔弾』がどこまで通用するかの確認を行うつもりだ。

 


 ここで一度『スキルガチャダス』で獲得した魔法とスキルを確認しよう。

 ステータスオープン! なんて言っても空中にウインドウが開かれないのが寂しいところだ。


 わざわざノートにメモしていたスキルを確認してみる。

 重複してたスキルを省いて整理するとこんな感じだ――。

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