第3ページ、実は武道めっちゃ出来ます!!
不定期更新、次いつかわからないけど4月からは早くします。
「うむ、合格!」
そういわれた俺はどっと倒れ込んでしまった。
「ありがとうございます。」
ここは≪道場アラヤ≫初日かつ見つかりづらい場所のため参加者は俺だけだった。
「【連続斬り】だ」
『【連続斬り】を受け取りました。』
【連続斬り】は2~8回連続で相手を切りつける技である。
「じゃあ早速次をお願いします。」
どんどん特典もらって手数を増やしたい。
「君は才能があるな、習得速度が早い」
NPCだがしっかり受け答えできるらしいな、俺もか、ハハッ
「次は【抜刀術】をお願いします。」
「よく知ってるな、ではいくぞ、抜刀術は踏み込みが大事なのだ。足を踏み出してからの素早く刀を振り切れ」
俺は訓練用の模造刀を鞘にしまい構える。そして・・・・・刀を振りきった。
キンッと甲高い音がした気がする。けど問題ないだろ
ねえ?ねえ?自慢していい?今凄くよかったと思う。ぶっちゃけて早すぎじゃね?刀の速さ、完璧じゃない?
「悪くはないが・・・・・」
「え?」
何ダメだった?すっごく苦い顔してる
「刀を投げるな」
そういえば手に刀の感覚が無いようなと思い手を見ると何もなく刀は師範代の傍に落ちている。
あの音ってまさか・・・・・
「す、すいません」
「もう一度」
「はい!」
離さないようにとしっかり持ち、もう一度構える。そして振り抜く
「素晴らしいな、かなりの速さだ。合格!」
あとは奥義だけか
「ここで双剣の技術をみたいと思う。」
忘れてた
「このとなりの家屋に私の弟子がいる。そいつと戦い勝って戻ってきなさい。」
『クエスト≪弟子との決闘≫を受けますか?』
≪弟子との決闘≫
道場アラヤの隣の家屋にいる弟子の討伐
条件
・双剣を使用し決闘にかつ
・武器は貸出の模造刀のみ
Yes or No
勿論Yesを押す。
「頑張ってくれ」
笑ったところ始めて見た気がする。
「オス!」
何となくこういってみたかった。
道場だよ?言うよね?普通
「隣の家屋の弟子君か、武器もらったし探すか」
「見つけたぞ!師匠はわたさん!」
ん?何言ってるの?これってさ?
「私の為に争わないで!!」
「いやっ、これは男同士の決闘だ。強いものでなければ君をわたさない!」
的な感じのやつか?これ
「道場で勝負だ!」
結局もどるんかーい!
移動無駄じゃん、イベント発生させるから無駄では無いか?
「弟子君弟子君、手加減してね?」
「・・・・・」
反応が無い、まるで屍のようだ。けど動いてるからどちらかというとアンデットなのかな?まあただ返事するようにプログラムされてないだけだけど、
「おっ来たな、準備は出来ている。両者位置に着け」
「師範代、準備いいなー」
「師匠お願いします!」
この子何お願いしてるんでしょうね、フフフ
「構え!始め」
おーっと始まりました。経験者対初心者の戦い、過酷過ぎる!ただし私には才能があるのだ!主にトレース能力がな!
何を言いたいかというとですね?私運動嫌いなんですよ、でも剣道やってたんですよ?言ったね前にこれ、でもってその理由がアニメキャラカッコイイと思ったのが素の考えでスキルの動きを再現しようとかやってみたんだよねー、そしたらでたらめに強くなって道場内の上級者一方的に叩きつけてたという過去があり、その中には二刀流スキルなんてものがあったんだよなー、つまりはー
「そこまで!」
道場に響く大きな声にはっとし、慌てて止めた。そこには腰を抜かし模造刀を半ばからおられた刀の先端が床にささりびくびくしている弟子君がいた。
これは某スターなんちゃらを真似て最速に連撃を放ったのだが、あっさり両者の刀が折れてしまったのだ。折れなかったら勝ってたな、確実に
「合格だ。これより試練をと思ったがその必要はなさそうだな」
二刀流教えてもらうどころか披露したらクリアとかいいのそれ?
「さすがの俺でも勝てなかったか、良いだろう。なかなかの拮抗した暑い戦いに免じて師匠の全てを教えていただくといい。それでは・・・・・」
なんか泣いてたな?走って行ったし、てか師範代の全てって女性の全てっていくらNPCでもさすがにね?
「というわけでだ。最後に私の全てを教えよう」
ジュルリ、間違えた。ゴクリ
「私は・・・・・」
どうせあれだろ、実は亜人です。とか、妖狐です。とか
「私は・・・・・代々受け継いできた奥義を君に授けようと思う。」
そっちかー!そうだよ奥義!忘れてたよ
奥義奥義・・・・・今だ調べているが検索にヒットしない。攻略サイト(俺限定)にないってことは強すぎるかレア過ぎる特典はかいてもらえないらしいな、それだと攻略サイトの意味がなくね?まあ良いけど
「秘術、【空間の裂け目】これは剣術というより魔法系統かな」
【空間の裂け目】出てこない。攻略サイトに載ってない。
「これは防御力貫通の特大ダメージを与えられる。狙う対象に向いて刀を振り抜くだけで遠くにいても切り付けられる。ただしクールタイムに難があって1度使うと1分使えず敵単体を対象とするため殲滅力にかける技だ」
強い、強すぎる。それで十分だ
「では早速お願いします」
そういうと師範代は手をかざした。途端にメッセージが届いた。【空間の裂け目】を獲得しました。機械音にびっくりしキョトンとした顔をしていたら声をかけられた。
「試練終了だ。よくぞ私が師範代だと気づき試練を突破してくれた。存分に力を使いたまえ」
てっきり習う気でいたわ(笑)
「それともう一つ、これをやる」
【剣士の心得】を獲得しました。
忘れてたーやばい忘れること多い俺は認知症?
「私からは以上だ。」
もうない・・・よな?
「ありがとうございました・・・・・」
さて次は・・・・・
補助系を探すか
☆
【暗視】を獲得しました。
獲得条件、暗い場所で視界が良好な状態になる事。簡単に言うと目が慣れれば獲得可能
【遠視】を獲得しました。
獲得条件、遠くの景色を認識する
【闘術】を獲得しました。
獲得条件、一定数の攻撃を素手で行うこと。蹴りも可能
訓練上で藁人形を攻撃してたら獲得
【ファーマー】を獲得しました。
獲得条件、農業をすること。畑買ったよ、薬草植えてみた。
とまあ、ひとまずこんなとこ。魔法は買うんだね。金ないわ畑に持ってかれた。
次は水泳でもしようかな、泳げないけど
☆
「プレイヤー達はどんな感じだ?」
「?最高レベルは21かな、なんか化け物いるわ」
そんなやり取りがされる観戦室、ただ単に戯れているだけだが状況は常に変わって来る
「違うから、例の9人達だよ」
「ああ・・・・・一人動き出したわよ、とにかく特典荒稼ぎしてたのが」
ええ、本当にやばい
「それはどういう奴なんだ?」
返答に困る聞き方だ。まあ一言で表すなら
「効率厨・・・・・かしらね」
「フムフム、効率厨か、やばそうだな」
そうなのよねー、本当に厄介極まりないわよ
「レベルは現在18、なんと人魂だけ倒してここまできてるの、デス数0でもう200対近く狩ってるのよ、刀で一撃で削り斬るっていう。多分ステータスは火力スピード重視、筋力と俊敏しかふってないんでしょうね。まるで辻斬りよ」
「サラマンダーやられたらどうするんだよ」
「強化する?」
やるしかないかもしれない【炎の大聖霊】を取られたらまずいし現在最強は間違いない。
「ダメだ。強化したらイベントが攻略されないだろ」
それもそうだ。ずっと居座られても困る
どうにかしないと
「特典を無しにすれば良かろうに」
確かにそうだ。特典がなくなればバランスは崩れない。けれど
「それは出来ません。イベントの難易度に合わない報酬はダメです。」
プレイヤー減ったら嫌だし
「それもそうだな」
だから代用案を出す。
「なので第2エリアを実装します。」
「!!!!!」
まだサービス開始3日目だ。けどやらないとプレイヤー多過ぎてフィールドが過密状態過ぎる
「そうしなさい」
私の意図を感じ取ったのか許可をもらった。
「次のフィールドは広大なのを用意しています。森の先にはサバンナがあり洞窟の先には湿地帯、草原の先には山ですね、多分現在の最大級の広さを持ちます。岩山の先には濃霧の森となっています。」
「濃霧か・・・・・じゃがじゃが森なんだよなー」
「良いでしょ?別に環境が違うんだから」
「まあよしとするかな」
「あっ!サラマンダーと対峙してる」
いつのまにか人魂も数を減らしている。
「ちと、見てこうかの」
☆
これは掲示板による会話である
ライル:スゲープレイヤーいるぜww
メイデン:どんな?
アイ:多分あの人魂狩りでしょ?
ライル:そうそれ、一撃で人魂玉砕
メイデン:やば、レベル高いの?
ライル:誰も聞きに行けねえよ、早すぎるんだもん
スルト:鑑定系の特典ないですしね、対人の
ヒカロン:あれは人間辞めてるねww
シロップ:私めっちゃ凄い人見つけた
ヒカロン:人魂狩りじゃなくて?
メイデン:気になりますね
シロップ:訓練場にいたらさ、めっちゃ早い剣使いいたんだよ
ライル:俺も見たわ、藁蹴ったり斬ったり殴ったりしてたな
ヤングパーソン:多分モーション特典の練習だと思います。
アイ:あの攻撃スキルみたいなの?
ヤングパーソン:そうです。例えばスラッシュ的な相手を斬る奴とかだと思います。
ヒカロン:俺も凄いプレイヤー見つけたわ
メイデン:次はなんだ?
ヒカロン:料理めっちゃうまい奴
ヒカロン:ちょっ!白けるの辞めて!
ライル:スマンスマン、ああ、そうだな、凄いな
アイ:料理って完全趣味ですよね?w
ヒカロン:確かにそうだな
そこで俺は掲示板を見るのを辞めた。
サラマンダーが、先をこされる!