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閑話 学校に行くまでの間



 今、俺はネットサーフィン中、乃華さんは仕事に行っている。


 遊んでいる訳ではなく、情報収集のためのネットサーフィンであり、この世界の事を何も知らないに等しい俺にとっては、何から検索していいのかも分からない状態。


 なので先ずは、こちらの世界の日本の歴史と、有名な歴史的偉人などから調べ始めた。



 ぐうぅ~



 時計を見ると午後4時を過ぎていた、朝7時に乃華さんを見送ってから調べていたので、腹が減るのも当たり前だ。


 もう少ししたら乃華さんが帰ってくる時間なので、夕食を作ろうとキッチンに向かう。


 今はまだ学校も始まっていないので、家でゴロゴロとしている、乃華さんに養ってもらっている状態なので申し訳ない。


 なので掃除、洗濯、料理などは率先してやるようにしている。


 掃除や洗濯などは、もとの世界でもたまにしていたが、料理はあまりやった事が無く、それこそ小学校時代にカレーを作った程度だったが。


 今は携帯片手に料理ページを見ながら、なんとか作っている状態だ、今日の料理は、鯖の煮付けと肉じゃがである。


 肉じゃがの火の通りを確認していると、玄関が開く音がするのでエプロン姿で出迎えに行く。



「おかえり、ハナちゃん、今日もお疲れさま」


「うん! ただいまイッくん! ぎゅ~ってしてー」


「しょうが無いなぁ、よしよし…」



 最近は帰ってくると毎回こんな感じだ、まぁ俺も嫌では無い、というかとても可愛いので最高です。



「さぁ、お風呂入っておいで、今良い湯加減だから」


「イッくんも一緒に入る?」


「えっ!? いや、その///」


「冗談だよー、でも、イッくんならいつでも入って来て良いからね?」



 そう言って、さっさとお風呂に行ってしまった、くそう! 俺に勇気があれば!





「あ~あ、またやっちゃった…」



 本当は一緒に入りたいのに、恥ずかしくなって誤魔化してしまう。


 イッくんの裸が見たい! 身体の洗いっこがしたい! むしろスポンジなんか使わず、私の手や身体に泡を付けて、イッくんの全身に絡み付かせたい!


 はっ! いけない、いけない、落ち着かなきゃ。


 でも本当良い子だよね、掃除、洗濯に料理までしてくれるし、私が帰る時間に合わせてお風呂も沸かしてくれてる。


 顔もカッコ可愛いし(恋愛フィルターのせい)、身体も細マッチョで抱かれたくなる肉体してて、非の打ち所が無いよ!


 エロいし。


 あ~あ、もうちょっと進展しないかなぁ、お風呂にイッくんがバスタオル一枚で入って来て「ハナちゃんの背中流してあげるよ♡」な~んちゃって! その後は…デュフ、デュフフフ…



「あ~、い~お湯だったー」



 お風呂から上がれば、いつも美味しい料理が待っている、席に着くとキンキンに冷えたチューハイが、コップに注がれ出て来るサービス付きなのだ!



「ふぅ、今日もご飯美味しかったよ、いつもありがとうね♡」


「そう言ってもらえると嬉しいよ」



 ちなみに食事をする時も、テレビを見る時も横に並んで一緒にである、一つしかないソファで、腕や脚を触れ合わせながら過ごせる至福の一時!


 そうして、マッタリとしているとテレビドラマで、男性が女性を膝枕しているシーンが映し出された。



(いいなぁ、されてみたいなぁ、そんで膝枕の状態で耳かきとか、その上頭ナデナデなんてぇ、ムフフフ…)


「ハナちゃん、膝枕やってみたいの?」


「えっ! 考えてること口に出てた!?」


「ハナちゃんは顔に出るから、すぐに分かるよ」



 あわわわ、恥ずかし過ぎる! でっ、でもこれは逆にチャンスだわ! 今まで以上に仲を深めるチャンス!



「うっ、うん…シテくれる?///」


「おっ、おう/// ホラ、おいで」



 私は、ポンポンと叩かれる膝に、まるで蜜をタップリ(たた)えた花弁に誘われるミツバチのように、身体が吸い寄せられて行く。


 そこはまさに楽園(パライソ)


 頬に当たる柔らかくも硬い、膝の感触。


 全身を包み込み、優しく抱擁してくれているかのような、彼の芳香。


 そして、彼を抱きしめるように回した右手で撫でる、お尻の感触。


 膝枕を全力で堪能していると、私の頭におもむろに添えられる彼の右手、優しく固定されると、ゆっくりと侵入してくる細長い棒。


 最初は怖がりながらも、穴の入り口を()き出してゆく、単調な動きからだんだんと大胆な動きに変わってゆき、棒がリズミカルに右へ左へと(ひね)りながら穴の側面を引っ掻いてゆく。



「はぁん…はふぅ~」



 あ”あ~ん、気持ちいいよ~、男の人にシてもらうのってこんなに気持ちいいんだぁ~、あぁ~これダメになっちゃう~。


 耳掻き、気持ち良すぎるよ~!!  スヤァ~





 次の日、膝枕+耳掻きの途中で寝てしまった事と、その後お姫様抱っこで布団まで運ばれたらしい事に気付き、後悔と羞恥に(もだ)える事になる乃華なのであった。

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