#3 旅立ち!(Eランク)
「あんた選ばれたんでしょ?それなら早く冒険に行きましょう!一刻も早くこの城から解放させて〜」
なんだこのぺタン娘、胸と反比例するように態度が無茶苦茶でけぇじゃねぇか。
「だから、俺は選ばれてもないし、旅に出る気もない。外に出たけりゃ一人で出てろ。」
「駄目よ、勇者が旅に出るの。それが貴方に与えられた宿命なの。」
いきなり真剣な表情でペタン娘が言ってくる。
「ペタン娘がどうしてそこまで言い切れる。」
そっちが真剣ならこっちも真剣に聞き返して真面目な感じになっt・・・
「誰がペタン娘よ!」
ミスった、名前知らないから区別できるように呼んだつもりだったのだが、何故か正拳がとんできた。
「私はリーチア、主人公属性を持ってる貴方をサポートする存在。」
ペタン娘、もといリーチアが言ってることがよくわからん。なんだ主人公属性って
「だから、イベント進行の為に冒険に出てもらうわよ。」
その後のことは思いだせない、気がつけばオレはリーチアと一緒に街の外にいた。
「ごめんね、勇者くん、このままだとあんたが一生冒険に行かない気がしたから、ちょっと荒技使っちゃった♪」
全く意味がわからないがとにかくペタン娘の変な力があることはわかった。