#2 進行 (ずるずる)
「勇者よ、貴様に魔王の討伐を命ずる!」
・・・・・
王様からの一言で俺は言葉を失った、まさかここまで予想通りの解答が来るとは思ってもなかった。いや本音をいえば言われると思ってたよ?でもさ、初対面だよ⁉︎初対面の人にそんな危ないことさせる?そういうことはもう少しお互いを知ってからじゃないと・・・
王様がこっちをじっと見てる、正直気持ち悪い、だが、王様は俺を頼って呼んだんだ(多分)俺は頭を整理して、出た結論を口にしよう。
「いやです」
これが結論、いやなものはいや、はっきりと拒否の態度を見せる、これぞ教科書どうりの対応
「確かに危険な旅になるだろう。道中になにが起こるかはわからん・・・」
うん、俺に拒否権はないのかな、危険なことを知っててこんなに愛くるしい国民(オレ)を旅立たせようとしてるのかな、なんてやつだバ〜カバ〜カおまえのよめさんツノトカゲ〜
「なので特別じゃ!わしの娘を連れて行け!」
???
危険な旅だから娘を連れていけ?そんなことを言う人が他にいるだろうか、いや、いない。それに王様とツノトカゲの子供なんて地獄のイグアナみたいな顔だろ?地獄のイグアナとの二人旅なんて願い下げだよ。
そんなことを思っているうちに奥の扉が開いた、可哀想に地獄のイグアナちゃんずっと待たされてたんだね、あとでコマツナでもあげよう。
ドアが開いた途端俺は目を疑った、綺麗な金髪、綺麗なボディライン、ニーソとスカートの間からほんの少し覗く太もも、、、合格だ胸以外はAランクだよ合格点だよ!(胸:Eランク)
こんなほぼAランクっ娘が王様とツノトカゲの娘なんてありえない、おそらく血の繋がってない親子だろう。
「やっと、このオンボロから出られるのね!ちゃっちゃと旅に行くわよ勇者!」
勇者じゃなくてタナカなんだけど
「やっと、このオンボロから出られるのね!ちゃっちゃと旅に行くわよ勇者!」
前言撤回、やっぱりコイツら親子だわ。