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友人からキラーパスを頂いたので、読者の方が不満な気持ちにならないように書かせて頂きました。
俺の秘密はーー
「俺のひ、秘密……?」
「はい、一ノ瀬くんも教えて下さい!」
「秘密……実は、俺。真面目くんってあだなが」
「そんなことは知っています! 他のことを教えて下さい!」
うるうると涙眼で迫ってくるみゆさんに少しばかり胸の鼓動が速くなる。
「お、俺の秘密は……実は俺恋愛とかしたことないんですよ。むしろ、興味なかった」
「えっ?」
「その変なことだと思ってくれてかまわないけど。俺には、学問だけにしか興味を持てなかったんだ。だけどさ……」
「だけど?」
「だけど、俺は前から恋愛をしてみたいと。文字でしか知らないってことを体験してみたいと思っていて。みうさん、あなたを見てから俺はどうやら恋をしてしまったみたいなんだ!」
「えっ? ……えぇ-!! で、でも。私……その」
「秘密を話したから。俺も深く訊くけどみうさんはさ、なんでこのジャンルの本を読んでいたの?」
「その……」
みうさんは、その先を言って良いのか悩み。深呼吸をして、落ちつかせている。
「私も……その女の子にしか興味持てなくて……。私も本とかの主人公を好きになるのに。どうしてでしょう、私現実世界の男の子に興味を持てなくて……そしたら、自然的に女の子に興味を」
ぷるぷると震えるみうさんの手を掴み、俺は提案する。
「みうさん。なら、俺と付き合ってくれませんか?」
「えっ?えっ?」
「俺は、この感情が。恋愛というものなのかを知りたい。みうさんは、できることなら男に興味を持ちたい。お互いに利害は一致すると思うんです」
あわわと慌てる様子のみうさんに俺は再度、伝える。
「みうさん、俺と付き合って下さい」
みうさんは、口をパクパクして……。
私もキラーパスを出すという手法を使わせて頂きました。友人の話の展開に期待して頂けるとうれしいです。