初のリレー小説となっています。友人と私の気分次第で、お話がガラリと変わってしまうかもしれません。
ピピピピ、ピピピピ。
「んっ・・・うぅ・・・朝か・・・」
窓とカーテンの隙間から太陽の日差しが差しこんでくる。
それと同時に目覚ましが鳴り、俺は目を覚ました。
「ふ、ふわぁぁぁ」
かなり大きめの欠伸が出た。昨日も夜遅くまで勉強をしていた。
「輝也。朝よ!!」
「分かってるよ!!」
母親の口うるさい声が俺を呼ぶ。
俺の名前は、一ノ瀬輝也。どこにでもいる普通の高校生だ。
「ったく、いちいちうるさいな」
重い体をなんとか起こし、2階から1階のリビングに向かう。
「おはよ~」
「ほら、早く食べちゃいなさいよ」
「お兄ちゃん。早く食べようよ!!」
「コラコラ。朝から騒ぐんじゃないよ。フォフォフォ」
リビングに入ると俺の家族が勢ぞろいした。
母の名前は、一ノ瀬茜。最近、小じわが目立ってきた。
妹は一ノ瀬沙織。俺と一つしか違わないがしっかりとしている。
そして、父親である、一ノ瀬信治。この家の大黒柱として切磋琢磨働いてくれている。
「どうせ。また、遅くまで勉強していたんでしょ?」
「いいだろ。別に、勉強ぐらい何回でもやってもさ」
「なに、言ってるの。あんたは真面目すぎるのよ」
「そうだよお兄ちゃん。お兄ちゃんは、ちょっとワルのほうがいいよ!!」
「そうだぞ。輝也、父さんも若いときは、いろんなことやったぞ!」
「はいはい、あんたの武勇伝は大したことないんだから」
そう、俺は真面目すぎるのだ。
悪さは一切したことなく、勉強だけをやってきたのだ。