ギャンブルについて語らせてくれ
金成馬鉄26歳独身。
俺はギャンブルが好きだと何度も語っている。
まず、俺の親、父は中国、母は日本の北海道産まれ。
そして関西の大阪にて出会い、二人は結ばれ俺が生まれる。
どんな確率がそこにはあるだろう?
中国の人口と日本の人口を足して2人を割れば生まれてくる確率が出るのだろうか。
それとも世界人口から割るか。
頭は良くないのでそんな計算は置いておいて、おれは人口ギャンブルの中から産まれた産物なのだ。
奇跡だ。
その奇跡がたまらない。
パチンコ、スロット、競馬に競艇、競輪とお金をかけれるものはなんだってかける。
負けようが構わないんだ。人生がどうなろうが。
だって人生こそ最大のギャンブル。
今違う道を急に描けばまたべつの可能性に近づくのだから。ギャンブルなんだ。
そして奇跡を目の当たりにすればカタルシスが解放されてエクスタシーへと至る。
その奇跡を簡単に味わえるのはお金をかけることだ。なんとか就けた職業が工場のライン作業。
きゅうりを器に5グラム入れるだけの作業を8時間やってる。
ロボットにいつかは取られるだろう仕事だ。
でもそれもギャンブルなのだ。
この仕事で月の手取りが十五万。
しかし、それが4倍になることもある。
逆にゼロになることも。
でもこうして生きてるんだ。
ギャンブルが生き甲斐で、ギャンブルじゃなきゃ生きられない。
パチンコもスロットもあんなに虹色に光って音を鳴らして心臓を高鳴らせる。
老人たちだって海のパチンコにしがみついてる。
俺も一緒だ。一喜一憂して、パチンコに勝っても負けても軍資金を次は競馬や競輪にかける。
パチンコで脳を溶かしたあとに走ってお金を溶かすレースを観る。
いつの間にかタバコは幾本にも積み上がる。
人生の最後に食べるものを聞かれたらきっとこう答えるだろう。
目隠しして食べさせてくれ。と。
そして今は借金の取り立て人に車に飛び込むように煽られているところだ。
これで死ぬも生きるもギャンブルなんだ。
どかん!
ききぃーーー!
……………。




