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侯爵様の悪役令嬢(自称)  作者: 杉野みそら
第十二章

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ルシアの髪が赤い理由

いよいよ二人の婚約発表の時。ルシアは緊張しながらもみんなの前でお辞儀をする。

とそこへ意外な声が聞こえてきて……

「ここここ侯爵様、私緊張しますわ」


「安心して、自信を持って。君は世界一美しい」


「ああああ美しいだなんてそんな……」


 そんな事、そんなこと……

 今まで言われたことがない!!//


 あっという間に広間に着き、先に来ていたお客様が一斉にこちらを振り向いた。


 その瞬間、さっきまでざわめきに満ちていた広間が静寂に包まれる。


「みんな、今日は来てくれてありがとう。みんなに紹介しよう。私の婚約者、ルシア・カルミナートだ」


 ああああついに!ついにこの時が来てしまったわ!落ち着くのよルシア!


 息を整えて……深呼吸をして私が自己紹介をしようとしたその時だった。


「……赤い髪とはなんと不吉な色」


「ほら、見てあの髪の色。まるで血よ」


「カルミナート家の他の方はそうでもないのに、なぜあの方だけ?」


「突然変異かしら」


 えっ?!

 何これ?私のことを言ってる?赤い髪って……不吉って?血って??


 てか、これって悪口??悪口なの?


 私は下げた頭を挙げられない。だってこんなあからさまな悪口を叩かれた事ないもの!しかもこんな……婚約発表の場で!


「……おのれ……」


 しまった!なぜか侯爵様がお怒りだわ!ここは私が何とかしないと……


 顔を挙げて、一歩前に出る。


「私のこの赤い髪が気になりますか?」


 視線が一気に私に降り注ぎ、再び静寂がその場を支配する。


「……なんと失礼な奴らだ。ルシア。日を改めよう」


「いいえ、この際ですから説明しますわ」


 私は帰ろうとする侯爵様を制し、この赤い髪の理由を説明した。


 "かつてカルミナート家の遠い先祖に、王家の夜会で踊りを捧げていた赤髪の女性がいた。その女性は舞踏だけで王侯貴族を魅了した存在だった。その血はごく稀に隔世遺伝として現れる"


「そしてその血を継承したのが、私ルシア・カルミナート。エルド・グレイシアード侯爵様の婚約者です。以後、お見知りおきを」


 そう言って、私は再び深々と頭を下げた。

 き、決まったァ〜!!

 どうなるかと思ったけど悪口のおかげで度胸がついたわ!ありがとう悪口!


「ルシア……君の赤い髪の理由にはそんなことがあったのか。どおりで美しいと思った」


 目を丸くした侯爵様が私を見る。


「えへへ、黙っててごめんなさい。もうずっと昔のことだから話さなくてもいいかと思ってたんです」


「いや、話してくれてありがとう。その話を聞くとますますこの赤い髪が魅力的に見える」


「もー侯爵様ったら!」


「は、踊りで王侯貴族を魅了?ずいぶんと下品なことをしていたんだな、お前の先祖は」


 えっ……


 驚いて振り向くとそこには一人の男が立っていた。

ルシアの髪にはそんな秘密?があったんですね。

なかなか一筋縄ではいかない婚約発表です。

で最後の男は誰やねん。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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