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侯爵様の悪役令嬢(自称)  作者: 杉野みそら
第十一章

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いつもとのギャップ

主役級のドレスを着て自分でも驚いたルシア。

その姿を見たエルドは……

「ルシア……君はなんて……」


 その瞬間、言葉を失った。


 扉の向こうから現れたのは、いつものルシアではなかった。


 いや間違いなくルシアなんだが。


 いつもは忙しなく動き回り、勝手に行動し、思ったことをすぐ口にして、少し目を離すと何かをやらかしているーーあのルシアが。


 今は、静かにそこに立っていた。


 絹の光を含んだドレスが、彼女の動きに合わせてわずかに揺れる。布が擦れる音さえ、耳に残る。いつもと違う優雅な動き。完璧な淑女がそこにはいた。


 初めてだ。

 こうして「まともな」ドレスを着た彼女を見るのは。

 ドレスの夜色が、赤い髪をより鮮やかに際立たせ、その隙間から覗く金色の瞳が、光を受けて静かに揺れている。


(……参ったな)


 これまでのルシアとのギャップに、私は思わず髪をかきあげる。胸の奥が、ひどく落ち着かない。


(ルシアは気づいていないのか……)


 この姿が、どれほど危険か。


 この姿が、どれほど周囲の視線を集めるのか。


 ーー誰にも見せたくない。


 私は素直にそう思った。


「……ルシア」


 名を呼ぶだけで、胸が熱くなる。


「侯爵様!見て!私こんなドレス初めて着ましたよ」


 そう言ってルシアは私の前でふわりと回ってみせた。ひらひらとドレスの裾が揺れて煌めく。


「ああ、見違えたよ。美しいな……ルシア」


「う、美しいですってぇ!?そんなこと今まで言われたことがないわ!//」


 ……だが、中身はルシアのままだな。私はそのことになぜかひどく安堵した。

 私の前では、私しか知らないルシアだ。


「本当だよ、美しいルシア。さあ私の手を取って」


「えっ、はっはい!」


 ルシアの金色の瞳が、私を不安そうに覗きこむ。


「大丈夫だよ。私がいるから」


侯爵様、ルシアお嬢様に翻弄されてますね。

ルシア様もわざとじゃないのがまたいいよね……

ドレスの描写と男の人が振り回される系の話大好きなんです。もう少しやらせてください。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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