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侯爵様の悪役令嬢(自称)  作者: 杉野みそら
第十一章

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侯爵様って凄いのね!

エルドを相当待たせていたことをフウカから聞いたルシアはようやく心を決めた。公の場で婚約発表をすることを!

「なっ、なんて豪華なのぉ〜!!侯爵様って凄かったのね!!」


 私は思わず声を上げた。私と侯爵様は、今グレイシアード家の本宅に来ていた。


 侯爵様は当主なのでもちろん本宅には何度か来た事はあるって聞いたけど……


 目の前にそびえ立つ侯爵家の本邸は、ただ大きいという言葉では到底足りなかった。


 白亜の石壁は陽光を受けて淡く輝き、装飾過多にならない品のある彫刻が、柱や窓枠を静かに縁取っている。威圧感はないのに、近づくほどに背筋が自然と伸びてしまうーーそんな屋敷だった。


 私の横にいる侯爵様は黙って微笑んでいる。

 まるで私のリアクションを楽しんでいるようだ。


 ああああ私ったらまたおかしなことを言ってしまったわ!侯爵様なんだからこんな立派なお屋敷を持っていても何もおかしくないじゃない!


「す、すみません。私ったらまた興奮しちゃって……」


「いや、可愛いよ。それよりもルシア……」


「かっ//可愛いだなんてそんな」


 侯爵様がこちらへ来るようにと手招きしている。一体何かしら?ないしょ話?


「なぁに侯爵様!」


「……くれぐれも、他の人にその可愛い姿を見せないでくれ。約束だ」


 そう言って侯爵様は私の手を引き寄せ、手の甲に軽く口付けた。


「わわわわ//本で見たことのあるシーンそのままだわ!!//」


 私は感動してその手を空に掲げると、その様子を見ていた侯爵様がまた笑った。


「くくくっ」


「もう、侯爵様ったら!笑わないでくださいよ//私初めてのことだったのですから//」


 * * *


 一方、その様子を遠くからずっと見ていたフウカとアキラは……


「な、なんだあの二人は。いつのまにあんな距離が縮まってたんだ?ハタから見たらまるで恋人同士だぞ!」


「さぁ〜?でもお嬢様は何をしでかすかわからないですから……いくら恋人同士に見えても油断は禁物ですよ」


「ああ、いくら恋人同士に見えても何が起こるかわからない!」


「「そう!ルシア様ならね!」」


 二人は息ぴったりに同時に顔を合わせる。


「……俺たち、頑張ろうな色々と」


「ええ!ここからが本番よ!何せ今夜は婚約発表の夜会なのですから!」


 穏やかな日差しの中、従者二人は無言で硬い握手を交わしたのだった。

久しぶりの投稿です。


うーん、読書とかカエルを捕まえる方が良いってルシア様が、果たして夜会でおとなしくしているんですかね?フウカとアキラの嫌な予感が的中しないと良いのですが……


最後まで読んで頂きありがとうございました。


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