ルシア、ようやく反省
エルドの過去が知りたいのに自分の過去を思い出したルシアは自分の愚かさに気づいてあやまるのだった。
私はいつぞや侯爵様のモラハラの証拠……(今となってはなぜそんなことをしたかわからないけど)
それを見つけに書斎の中に入って、それをアキラに見つかって……
そこでふと気づいた。何をやってんの私は!?
「あああああの時はすみませんでした!!」
過去の数々の無礼を思い出した私は急いで謝った。
(フウカの言う通りだわ。私は人との距離感がわかっていない。もし侯爵様がエルド様じゃなかったら今頃どうなっていたか……)
侯爵様は驚いたように目を瞬いた。
(なんだこの子は……本当に次々と表情がよく変わるな)
クスッ……
えっ??侯爵様笑っ……
「……何を思い出したのか知らないが、私は君に一度だって嫌な感情を持ったことはないよ」
「そ、そうなの?」
また早とちりしちゃった……でも、でもあんなことをしたのに。それにあの一件だけじゃない。私は数々の無礼を働いたのに。なぜ侯爵様はこんなに優しいの?
「侯爵様、すみません。私一度暴走しだすと自分でも止められないんです。だからいつもフウカが止めてくれるんです。でも今日はフウカがいないから」
「……気にしなくていい。それに君はわかっているじゃないか。暴走が自分でも止められないと。人はなかなか気付けないものだ……自分のことには」
「侯爵様……」
侯爵様の手が私の顔を撫でる。ふわっと香る侯爵様の香水のいい匂い。
侯爵様は優しいな。優しくて大きくて、私は胸が熱くなって思わず侯爵様の手に頬擦りした。
「ッ……!//」
「侯爵様、アキラとどんな遊びをしていたんですか?」
ーーエルドの気持ちも。自分の言動一つでどんなにエルドが高揚しているのかも……
何も知らないルシアは金色の瞳を輝かせてエルドに向きあった。
甘い雰囲気が戻って来たー!のかな……
いや待て相手はあのルシアだぞ!?大丈夫か??
最後まで読んで頂きありがとうございました。




