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侯爵様の悪役令嬢(自称)  作者: 杉野みそら
第八章

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どんな君も見せて

引き続きエルドのルシアへの恋心の再確認回です。

再確認は大事と存じます。

「エルド。あなた自覚している?」


「……何を、ですか」


「自分が思っている以上にあの子を"好きだ"と思っている事」


 姉のその一言に、胸の奥がきゅっと締まる。


「いえ、そんなことは……」


 否定しようとした。

 だが、脳裏に浮かんだのはーー


 川辺で無邪気に笑うルシア。

 突然訳のわからないことを言い出して、周囲を振り回すルシア。

 そして、少し不安そうにこちらを見る、あの表情。


 かと思えば、急にこの胸板の上にまたがって無邪気すぎる笑顔を見せる。


【まぁ〜侯爵様の胸ってとっても厚いんですね!】


【私に優しくするのは義務、ですか?】


【今までそうやってそのかっこよくて怖い顔で周囲の人間を黙らせて来たんでしょう!?】


【私は悪役令嬢なのですから!】


【あ、ありがとうございます//】


 気がつけば、私の頭の中はいつもルシアのことでいっぱいだった。


(……ああ)


「ええ、姉上」


 姉上に言われて再確認する。ルシアは私の中で、こんなにもーー


 一息ついて、私は口を開いた。


「彼女は危なっかしいんです……自分がどれほど目立つ存在かも、どれほど人の心を揺らすかも、まるで理解していない」


 だからこそ目が離せない。

 だからこそ、誰かに傷つけられる前に、こちらが盾になって守ってやらないとと思ってしまう。


「放っておくと、どんな騒ぎを起こすかわからないですから」


 そう話しながら、いつのまにか私の顔は綻んでいた。

 グロリアは小さく息を吐いて微笑んだ。


「……あなたは本当にルシアのことが好きなのね。エルド」


「ええ、どうやらそのようです」


 彼女といると、気が抜ける。鉄のように固めていたはずの心が、勝手に溶けて行く……


 今までの私だったら、それは弱さだと思っていた。隙を見せてはいけない。弱さを見せてはいけないと。


 だが今はルシアに一ーどんな自分も見せたいと、見せてほしいと思っている自分がいる。


「ルシアは、私の人生をかき乱す存在です」


 グロリアはその答えに、もう何も言わなかった。ただ、静かに微笑んだ。


グロリアお姉様も素敵ですね!

全然悪役令嬢ちゃうやないか笑


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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