なんてかっこいいの!?
いよいよ侯爵様とのご対面。果たしてルシアは悪役令嬢らしく振る舞うことができるのか!?
「ええ、私はいつでも大真面目よ!」
胸を張ってそう言った時、侯爵様の来訪を告げる呼び鈴が鳴った!
「エルド・グレイシアード侯爵様のご来訪ですね。わざわざ侯爵様自ら迎えに来てくださるなんて、紳士ではありませんか?」
「いいえ!紳士に見せといて婚約した途端に態度を変えるとんでもないモラハラ男かもしれないわ!油断は禁物よフウカ!行くわよ」
(モラハラって……変な本の読みすぎですよお嬢様……)
* * *
数時間後。応接室にて。
なんとルシアが扇子を添えて微笑むことなく顔合わせは滞りなく進んだ。
「後はごゆっくり〜」
とお互いの両親が出ていった後、ルシアとエルドの二人が残された。
(いや、いやいやいや……何をやってるのよルシア!!全然扇子もくそもないじゃないのよ!?それというのも……)
〜数分前・エルドとルシアの初対面〜
「よろしく、ルシア嬢」
「えっ、ええ、こちらこそよろしくお願いします//エルド侯爵様……」
(なっ、なんてかっこいいのぉ〜!?//あの絵画よりもずっとかっこいいじゃない!こんなの逆詐欺じゃない?顔もさることながら、声も低くて優しくて穏やかで心地よくて……)
ルシアはエルド侯爵のあまりの礼儀正しさと絵画以上のかっこよさに驚いていた。
(でもこの銀色の瞳、どこかで見たことあるような気がする?)
ルシアはエルドの銀色の瞳に何故か懐かしさを覚えていた。
「で、あわあわしてる間に扇子とか悪役令嬢のことをすっかり忘れて今に至るのですよね?」
フウカがお茶をいれに来た時に小声でつぶやいた。
「そっ、そう!そうなのよ!//」
私は思わず立ってしまった!不思議そうにエルド侯爵がこちらを見ている。
「あっ!えっ!はっ!?いや、これは違うんです。ちょっとドレスの裾が気になっちゃって……」
嘘である。ルシアはこの日のためにけばけばしいドレスをわざわざ新調したのだ。ほつれなどあるわけがない!
(もぉ〜!悪役令嬢らしく振る舞いたいのに全然上手くいかない!エルド侯爵も不思議そうに見つめるだけで何も……)
ルシアは真っ赤になって俯くしかできなかった。
「……ふふっ」
「え……」
フウカの冷静さよ(笑)
最後まで読んで頂きありがとうございました。




