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第93話 発表会の方針

夜が進む空。ちぎれた雲が浮かぶ。私はごはんと湯浴びを済ませ、寝るだけの状態になり、家の窓から空を眺めていた。考えているのは魔法実習の発表についてだ。まだ少し時間があるが、練習などを考えると、大体の形は考えないといけない。


(正直、一人でやった方が気が楽なんだよね。戦闘みたいな感じでやる気もないし、一人でやるのは確定かな)


 今の自分が自信を持って扱えるのは水属性と風属性の2つだ。ただ、恐らく他の属性もいくつかは天性属性的に使えるはず。氷属性や光属性、熱属性も使えるかもしれないが、今はまだ自信がない。となると、やはり発表に使う属性は水と風に絞った方が良いだろう。であるならば、


(まあ、水属性と風属性で天候を表現するって言うのは、変な話じゃないよね)


 水と風の属性魔法で小さな嵐などを表現する。そのくらいであれば、発表にしては恥ずかしくないし、それくらいの制御は容易だと考える。私は自分自身にそう言い聞かせ、発表の流れを頭の中で整理した。


 静まる街の間を駆ける夜風が私の顔を撫で、私はその風に促され、窓を閉じ、そして明日から始まる発表会に向けての練習に気持ちを向け、ベッドに寝転んだのだった。


 その発表会で、自分を狙う影の動きなど、知らぬままに。

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