表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

92/167

第90話 共通の楽しみ

 夕方のオレンジ色に輝く空を見ながら、私は屋上広場のある3階建てのお店に来ていた。ここは様々なジャンルのお店が入る小規模な建物で、その一角に、旅人を対象にした総合ショップがある。そこで私はどんなものがあるのか、見に来たのだ。


(やっぱり衣服系は基本的に防水機能はあるんだ。値段が高ければ付随して機能も高くなったり、多機能になっていくって感じね。あ、この薄めのロングコート、良いかも。防水、防刃機能が付いて、速乾、保温機能もあるからオールシーズンで使えそうか。まあそもそもそんな暑い時期とかないし、こういうの一着羽織れれば大体大丈夫そうだな。いつか買おう)


 私が衣服コーナーで衣服を見ていると、小さな声で私を呼ぶ声が聞こえた。


「あ、アルマリア?」

「あれ、イヴリン? どうしたの? メーヴィスとなんか発表会のことで話してなかった?」

「う、うん。あれは大体決まったから、後は実践で詰めることになったんだ。ここは、私もよくここにはきてるから、来ただけ」

「そうなんだ。ここを知ってるの、私だけかと思ってたから、ちょっと意外だね」

「ここの品物は高機能はものが多いから、見ているだけでも楽しくて」

「分かるよその気持ち。どんな機能があるのか見るだけでも楽しいよね。ね、もし良かったら屋上広場で休憩しようと思ってたんだけど、付き合ってよ」

「う、うん。良いよ」


 イヴリンは俯きつつも笑顔でそう言い、答える。そして、私たちはその店を後にし、屋上広場へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ