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第113話 体育祭の説明準備③

「それじゃあ、魔法許可競技に入りましょう! まずは騎馬戦から! 騎馬戦は4人一組になって、馬と騎手に分かれて戦います! 相手の頭に着けた紙ボールを奪うか潰したら勝ちで、相手を全滅させるか時間内で残った数が多い方が勝ち! 魔法を駆使していかに勝つかが勝負のカギ!」

「魔法って、防御に徹したら勝てるんじゃない?」


 クラスメイトの一人が声を上げる。


「それをどう攻略するかを考えるんだよ! 力で吹き飛ばすか、連携して崩すかとか! 例年だと、風属性魔法や雷属性魔法とかが多く使われてます! うちらのクラスはどうする?」


 相手の頭にあるものを奪うか潰すかなら、確かに風で吹き飛ばすか雷で一瞬にして破裂させるかが手っ取り早いのだろう。このクラスに風属性と雷属性が使える人はいるのだろうか。私は一応扱えるが、手は上げない。


「あ、ちなみに馬になる人は魔法使えないからね! 基本は下に男子、上に女子か男子って感じが多いみたいだよ! それじゃあ、騎手になりたい人挙手!」


 彼女の声で一般のクラスメイト達は手を挙げる。やはりみんなは戦いたいのだろう。血の気が多いのは悪いことじゃないが、私には出来ない。当然その挙手の中にはエルヴィラも含まれていた。


「流石に騎手は人気ですね! ひとまずはエルヴィラさんは確定……」

「ちょっと、ちゃんとした決め方でやろうよ! 別に私はそういう特別扱いはしなくて良いんだからさ!」

「そ、そうですか? でも……」

「あいつが良いって言ってるんだし、別に良いだろ。僕も特別扱いで決めてほしくはない」

「アーネスト様もですか! 分かりました、では公平に、じゃんけんできめましょ! 私とじゃんけんで最後まで残った順に決めます! 行きますよ~じゃんけん――」


 じゃんけん大会も白熱したものとなり、最終的にはエルヴィラ、アーネストは実力で騎手を勝ち取った。2人を含めて10人の騎手が確定し、騎馬戦のメンバーは確定したのだった。

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