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The Fifth&Sixth Day
The Fifth Day
立ち上がると、僕は赤く不愉快な世界の只中にいた。その赤を遠ざけたかったので、近くに有った森に入ってみた。そこは薄暗く寒かったけれど、僕はどうにかそこで赤い世界でのざわざわとした気分を落着ける事が出来た。何でこの場所にいたのかも分からない、きっと疲れていたのだろう。そして僕は直に寝てしまった。
The Sixth Day
翌日、起きてみても世界はまた血のような赤に沈んでいた。気分が落着かなかったので、気晴らしに草の冠を作ってみた。そして倒れていた時から持っていたハープで首から下がっているこの宝石のメロディーを吹いてみた。懐かしいメロディーだった、多分このメロディーを味わいたくて、僕はハープを持って来ていたのだろう。それからも飽きずにずっと、このメロディーを吹いていた。




