The Forth Day「Is it Fackin' True that,」
世界の笑顔が僕の脳裏や皮膚や網膜やつま先や臍や体毛やその他自分が自分の表層を表層として認識する肉体組織の構造図式とその案内図案としての心、遺伝子、心拍数昨夜の夢の記憶涙腺抱擁する為の第一関節等を等と考えず一と判断し、随一の一唯一の一無二の一全体の中の一無限を始める一と判断し他、の位を獲得しているその笑顔に二の名を与え数学上の一プラス未知数イコール二の図式の未知数を笑顔を無くそうとしている頼り無き僕へのせめてもの餞としての新たなる一、つまり一である僕と同格の何らかを遺して去って行こうかというその瞬間、僕は淡い恋に重なった自己憐憫を失恋の真下に見る無希望として見てしまう。即ち、夜と言う氷結の顔面が朝になり、朝と言うふしだらな光の無軌道な遊歩に連れ感情の剥き出しを顔の凹凸に繰返す煉獄が始まったのだ。
僕は朝を祝福せんとして大きく絶望の欠伸をして大きくぎざぎざな空気で深呼吸して肺に真赤な風穴を開けたく願ったが無効だ、僕に口は無い、世界の伸びやかな果実酒を飲み干す為の愛の探求者としての唇を持たない。僕は朝を取り込まんとして代わり側面世界の喜びを持ち運ぶ空気振動、音楽媒介者としての透明な空中の波を味わう理解に努めた、果獲られずただ頭中の揺さぶりに異物嘔吐の命令伝達が神経上を伝わり何処へも達さなかっただけだ。耳も無く、さてでは残るは嗅ぐ事のおぞましき生命欲を残している原始究極の物理形態の存在試験を遣るのみだ、そして僕は無なる臭を美味だと美旋律だと真剣に誤解しながら目の前の多彩な動的映像科学を全くの無であるとして思考を閉じた。
そうつまり僕は目だ、何かを見何かを見ぬ判断性だけで動き動かぬ世界の傍観者だ。そして僕は目の前のありとあらゆる白く見える嘘を忌む者だ。僕がこの世界を愛さないのはその白濁を純白である奇麗だと詭弁を弄する悪癖が有り過ぎるからだ。僕はこの世界に、白などほんの極一部、もしくはほぼイコール零の貴重度でしか存在しない、存在し得ない事を知っている、夜の笑顔がそれを教えてくれた。だがしかしこの目に映る世界のなんと白き光の傲慢溢れている事だろう。僕はこの世界の真実なんてみていたくない、僕の中の真実だけを見ていたいのだ。僕は、白で出来た白を直視出来ない、傍観する目だ。




