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引き合う龍と竜、そして鳳(1)



 「戻ってきたでー!」


 「開門!先頭の迅重と後続の呂布と陳宮の部隊、鐵隊が入城したら急ぎ閉門せよ!」


 霞の言葉に門の付近で待機していた華雄隊により虎牢関の門が開けられる。


 「霞、華雄、こっちは被害無く終了したぞ!」


 「恋殿とねねも無事ですぞー!」


 「・・・ん」


 「皆無事で何よりや・・・それで迅重、その後ろにいる奴は常山の上り竜かいな?」


 「お初にお目に掛かる。わたしの名は趙雲。天の御使いの考えに心動かず地の御使いの話を姜維殿から聞いて馳せ参じた次第です・・。どうかこの子龍を董卓軍にお加えして頂きたい。」


 姜維と迅重に挟まれる形で趙雲は華雄達に向けて頭を下げる。


 「仲間に加えるだと・・・?馬鹿も休み休み言え!誰が寝返った者を入れる物か!!!」


 「華雄、あんたの言いたい事は分かるけどな・・・如何せんウチらは数が足りんのや。こないな機会に参入してくる奴が信用でけへんのもウチかて同じや。けどな、月や賈駆っち達を護んのにはものごっつ人がいるのも確かなんや。」


 「しかし・・、迅重はどうなのだ?この者を信用できるのか?」


 張遼の言葉を聞いたものの未だに渋る華雄は今度は迅重に聞く。


 「・・・信用以前の問題として俺の隊の中に奥。そして不審な行動に出た場合は俺が直接手を下す。それでどうだ?」


 「・・・迅重がそれで良いのなら私は構わん。」


 迅重の答えにとうとう華雄は折れるが、それでも不機嫌だと言う表情をする。


 「わたしは地の御使いである鐵殿の人柄などは風のうわさで良く耳にしていた。だから会ってみたかったのだ。どのような人物化は私自身が見てからではないと・・・噂は噂でしかなかったと言う事もあるくらいですからな・・?そして、華雄殿は武人としての誇りを大事にする方と分かりました。わたしの真名は星。どうか受け取って下さい。」


 「そ、そうか・・!」


 趙雲の褒め言葉に僅かながらに頬を緩ませる華雄。


 「(なぁ迅重、あの趙雲って言う奴をしっとるんか?)」


 「(俺の知識では蜀の武官として後世に語られるほどの者だ。そしてその武もまた高いと言える。しかし・・・姜維の奴はなんて言ったんだ?)」


 張遼と迅重は華雄と趙雲の会話を聞きながらそんな会話をしていた。


 「・・・あ!そや、こいつの事ですっかり忘れとったわ!」


 唐突に張遼が焦ったような声で叫びそれに対して迅重他前線に出ていた者は疑問符を浮かべる。


 「どうしたんだ・・いったい?」


 「あんな?迅重達が戦場に出て少ししてからなんやけど・・・あんたに会いたいっちゅう女の子のお客さんが来とるねん。せやから今から天幕にきたってぇな。」


 「俺に会いたい・・?」


 「兎に角一度会ってみてや。ものごっつ可愛いねん!」


 「今から会いに行くのに可愛い・・?」


 張遼の言葉に疑問を持ちながらも自分達の陣地に設営された天幕へと向かう。


すこし長くなりそうなので二つに分けてお送りしたいと思います。

また、姜維の真名と武器の戦斧の名前を募集します。それと並行して呉と魏のどちらの陣営に行かせたいかのアンケートも実施中です。

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