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汜水関の戦い(4)

 


「華雄!」


 「おぉ、迅重今戻ったのか?ん?お前の部隊の者達の顔色が悪いようだがどうかしたのか?」


 戦場から戻った俺達をしれっとした態度で出迎える華雄。そして少し前の出来事を体験した一部というか戦場にいた俺の部下は青い顔をしているのたぶんソレが原因だと思うがその要因になった奴がそれを言うかな?


 「華雄、ちょーーっとOHANASIしようか?」


 「ち、ちょっと待て!何故私の襟首をつかむ!?そして引き摺るな!張遼、見てないで助けてくれ!?」


 「華雄ちん、自業自得なんやから大人しく説教聞いとき。賈駆っちよりも時間は長くないけども・・・骨は拾ったるさかい」


 「ちょ、ちょっとまて!不安しか感じられない「いいから行くぞ?」待て!何故そんなにイイ笑顔で言う!?それよりも表情は笑っているのに目が笑ってないぞ!?」


 「・・・さて、あっちは任せておくとして、さっさと支度終わらしてとんずらするさかいはようし!」


 ギャーギャー騒ぐ華雄を引きずって泗水関の奥へと消える迅重を見送りつつ、張遼は自身の兵士に檄を飛ばす。


 ―――――――――――――――――――――


 「うぅ、酷い目にあった・・・」


 「なら自分勝手な行動は慎め。張遼なら単独とは言わずに任せられるが脳筋のお前には軍師が欲しい所だな・・・。」


 「私が脳筋だと!」


 「実際問題そうだろが。陳腐な挑発を受けて向こうの策にまんまと掛かって味方に損害を出し、当の本人は素知らぬ顔で出向くしな・・?」


 「うぐ・・・」


 天幕から出て来た俺とうなだれている華雄は会話しつつ部隊に指示を飛ばして今も物資を積んでいる所に俺達が来た事に気が付いた霞が1人の兵士にその場を任せて此方に駆け寄る。


 「お説教はもう終わったんか?」


 「霞、すまん。撤退の準備を任せてしまったみたいで。」


 「そんなん気にしとらんよ。それよりも華雄の説教は終わったんかいな?」


 「大まかにはな・・・。この戦いが終わったら自制と言う意味を訓練も兼ねて頭の中に消えぬように叩き込むつもりだ。」


 「もう勝手な行動はしない!だからもう勘弁してくれ!?」


 「・・・あの華雄がこないになってまうなんて迅重は何したん?」


 「ただのOHANASIだ。」


 「なんや語弊のありそうな言い方やけど詳しく聞いたらアカン気がしてきたわ・・・。」


 「気にしたら負けだ。虎牢関にはすぐにでも出立できるのか?」


 「いつでも出れるで。やけど連合の奴らがすぐそこまで来てるんやから時間稼ぎもせなアカンやろうけど・・・」


 「ふふ、準備なら出来ている。準備は流々後は仕上げをごろうじろってな。」


 霞の言葉に迅重が含みのある声でそう告げる。


 「・・・あの門の近くにある大量の酒樽かいな?アレが何や?」


 「門が開門された時に分かるさ。」


 ――――――――――――――――――――――


 「門はまだ開きませんの!?」


 「申し訳ありません!なにぶん泗水関の門が予想以上に硬い事により破城槌での突破が難航しております!」


 「麗羽様、あの無礼なのですが罠などでは・・・?いくら此方が優勢だからといって急に攻撃が止むのはおかしすぎるかと・・・。」


 黒髪ボブカットの少女が袁紹に申し訳なさそうな表情で告げる。


 「斗詩は心配しすぎなんだよ。こっちに人数が多いから出て来ないのかも知れないだろ?」


 「文ちゃんは楽天過ぎるよ、相手はあの見た事も無い装備で簡単に蹂躙できたはずなのにあっさりと引いたのが気にならない?」


 しかし、斗詩と呼ばれた女性とは対照的にカラッとした感じの薄い青髪に頭には白い鉢巻をした少女が気にする事は無いと笑いながら言う。


 「・・・確かに言われてみればあの引き際は妙ですわね。猪々子、偵察兵に門の周囲を調べさせなさい。」


 しかし、麗羽・・・袁紹は神妙な顔つきで顔良に指示を出す。その表情は連合軍の前で見せたあのおバカな雰囲気は無くとても思慮深い者に見えた。


 ―――――――――――――――――――――


 「華琳様、申し訳ありません。鐵迅重を捕らえる事が出来ませんでした。」


 「春蘭、気にしなくていいわ。わたしもそう簡単に彼が手に入るとは思ってなかったわ。だけど春蘭と秋蘭の2人を邪魔が入ったとはいえ押しとどめた事には認識を改めるべきかしら?秋蘭、貴女から見て彼はどう見えたの?」


 「はっ、私から見た限りでは天の御使いとは違い戦場慣れした様子で斃す時も相手がギリギリの所で斃しています。それと仲間をとても大切しており部下にも厚い信を持たれているのが見て取れました。知の方も中々にあると思われます。武だけではない者と思われますが短いやり取りでしたので深くは見れませんでした。」


 「そう・・・。次は虎牢関での戦・・・そう簡単には落とせるとは思えないけれど麗羽がどう出るかしら?」


 「あの袁紹が何かを考えるのでしょうか?」


 「貴女達は知らないでしょうけど彼女は努力家よ?誰にも知られない様にああやって馬鹿を演じて入るけどね?名家だということに心の底から誇りに思っているからこそ彼女はそれ以上に努力をする。だからこそ私は彼女を良き友として、そして憎まれ口を言えるのだから。」


 その華琳の話に唖然とする2人を尻目に彼女は笑う。


 「そろそろ本性を現してくれないと此方が困るのよね・・。袁家には・・・ね。」


 そう含み笑いをした彼女は次の戦の為の指示をどうするかと思考の海に入るのであった。


 ―――――――――――――――――――――――


 「ご主人様、どうします?」


 「うーん、いまの状態だと迅重を何とかしてこっちに引き入れるのが無理かもしれないけど、そこは朱里に任せるよ。大変かもしれないけどお願いできるかな?」


 「は、はい!御期待に沿えるように頑張りましゅ!あぅ・・噛みました」


 一刀に呼ばれた栗色に黒い帽子を被った少女はむんと両手を胸の前で構えて言うが最後に噛んでしまった事で赤面し顔を俯かせる。


 「で、問題は泗水関の後に控える堅牢な関所虎牢関ですが、地の御使い様と神速の張遼、飛将軍呂布、猛将と名高い華雄と手強いですがそこは皆さんに任せる形になりますが、策はあります。」


 「(一刀殿はまだ無傷で相手を倒せるとお思いのようだな。)」


 「(戦場で無傷と言うのはかなり難しいと思う。それは桃香様にも言える事だ。それに比べてあの方は・・・)」


 諸葛亮と一刀の会話を聞きながら星こと趙雲と愛紗こと関羽は2人に聞こえない様に先程の会話をしていた。


 ――――――――――――――――――――――


 「・・・さて、これだけ離れれば問題ないか。あわよくば向こうの兵士を道連れに出来れば上々。出来なくとも警戒させて足を鈍らせることは可能だからな・・。」


 迅重はそう言って自身の手の中に在る弓矢を構える。その矢の先端は油をふんだんに染み込ませ、燃えていた。


 「さて、月達を逃がすための策の始動と行こうか。」


 ヒュッと矢を放ち、門付近に転がる樽の一つに命中するのと同時に閃光と爆発と火の手が上がった。


 只今のアンケート状況報告


 関羽 四票


 張飛


 趙雲 三票


 馬超一票


 黄忠二票


 諸葛亮


 鳳統 四票


 厳顔


 魏延


 馬岱


 公孫賛二票


 現在の集計結果はこの様な感じになっております。月末まで募集しておりますのでこの人は入れてほしいと言う方はメッセージか、感想などで気軽にコメントをお願いします。


 それと麗羽のお馬鹿キャラから隠れ知的キャラへの仕様変更を致しました。嫌いな方もいると思いますがご意見がありましたらご感想かメッセージでコメントをお願いします。

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