汜水関の戦い(2)
「雑兵が邪魔をするな!!!!」
「「ウワァァァァ」」
疾駆する馬上から朱雀を振り回し周りにいる魏や呉の兵士、義勇軍の兵士等を薙ぎ倒して進む。
「ハァッ!!!!」
「ッち!」
側面からの偃月刀の攻撃が来た事に反応した迅重は舌打ちしつつも勢いに逆らわずに馬上から降りると攻撃をしてきた人物を見る。
「・・・君は」
「二度目となりますが自己紹介させてもらう。姓は関、名は羽、字は雲長。地の御使い殿に一騎討ちを申し込む!」
「関羽・・・今は時間が無い為、御免被りたいがそうも行かんようだな・・・。お前達は引き続き華雄将軍を探し出せ!見つけ次第合図を出す事も忘れるなよ?」
「ハッ!迅重様、御武運を」
迅重の言葉に応えた兵士はそれだけ言って同じ部隊と共に戦場を駆けて行く。
「・・・俺だけが目的なのは本当のようだな。」
「あぁ、あの時の事を忘れた訳じゃない。しかし、貴殿の部隊は調練が行き届いているのだな?」
「俺は皆の出来る所を把握してその中で無理のない範囲で訓練しているだけだ。それが結果的に効率の良い訓練になっている様だがな・・。関羽、君は今の一刀や主の劉備の行動に自身の目的が達成出来るか不安なのか?」
「なにを・・・」
「君達の兵を見ていれば自ずと分かる。調練の行き届いていない状態、訓練が厳しすぎれば逃げる者・・・しかし甘くすればそれだけ練度が上がらない。気真面目そうな君からしたら不甲斐無い事この上ないだろうな・・・。」
「黙れ!桃花様の侮辱は許さん!」
問答をしていた2人だが、迅重の言葉に流石に自身の中で迷っている事なのだがそれでも自身の仕えている主を侮辱された事に憤慨した関羽は偃月刀を構えて一足飛びで迅重に迫る。
「おぉ、早い早い。だけど、恋や霞に比べればまだまだ・・・遅い!」
二槍の内一本で関羽の袈裟斬りを防ぎながら迅重はそう叫び空いてる方の槍で突きを放つ。
「クッ!?」
それに反応した関羽は後ろに跳躍して距離を取る。
「今度は此方から行くぞ!緋凰・・絶槍!」
関羽同様に一足飛びで関羽に迫りながら槍から噴出させた炎で更に加速しながら連続突きを放つ。
「クゥゥッ!?」
致命傷を避ける関羽だが無数に迫る突きの嵐に次第に傷を増やして行く。
「・・・」
「・・・何故攻撃を止める?」
「此処で散らすのは惜しいからな・・。君はまだまだ伸びる。だが、今の環境下では現状維持が関の山・・・、俺の下へ来るのであれば今よりも高みへと上る事も出来よう。」
優勢の筈の迅重が急に攻撃を止めた事に関羽が訝しむと迅重は唐突に告げると槍から噴出させている炎で横から迫る雑兵を焼き殺す。
「邪魔が入ったな。俺達は華雄将軍を見つけ次第撤退する。次は決戦となろう・・・答えはその時までに考えて置け!」
「ま、待て!」
しかし、迅重は関羽の制止の声を聞かずに乱戦状態の戦場の中に消える。
「愛紗、無事か?」
「星か・・・無事とは言い難いが命は無事だった。」
迅重が飛び去った方とは逆の方向から丈の短い白の着物に身を包み、穂先が捻じれた真紅の槍を持った青い髪の少女・・・星が駆けつける。
「今しがた飛んで行った御仁が地の御使いか・・・愛紗が此処まで痛めつけられるとは侮れんな。」
「あの方は本気で私を殺しに来ていなかった。むしろ私と言う器を見ていた感じだった。」
「なんと!?本気ではない・・・これは少し考えを改める必要がありそうですな。」
「星・・どうかしたか?」
「いや、なんでもないさ。一刀殿が心配しておられたからな早々に戻るとしよう。次の関所でまた会えよう。|(私はもう一度考えねばならないかもしれないな)」
「そうか・・・。|(私は何がしたくて桃花様に仕え、一刀殿を求めていたのだ?最初は天の御使いとして見ていたが結局のところは桃花様と同じ甘い考え・・・彼の方がまだ現実を見ている気がする)」
「愛紗~!星~!無事なのかなのだ~!」
「鈴々め・・・まったく騒がしい。|(鈴々の事はどうする?一刀殿や桃花様ならすぐにでも見切りを着けれるが鈴々は武人としては途轍もない才能はあるがまだまだ子供だ・・・私は無責任にこのまま去れるか?)」
鈴々が此方に駆けてくる中で星と関羽は各々で感じる事があったのかしばし無言のままで鈴々の下へと歩いて行く。
今回は取り敢えず関羽と趙雲の第一フラグを立てて起きました。アンケートの結果ではこのままフラグ回収になるかへし折れるかはは分かりません。締め切りは8/31までなのでどんどん応募をしてきてください。




