汜水関の戦い(1)
「副隊長と俺の二手に分かれて華雄隊の救援だ!華雄が簡単にやられる事は無いとも言い切れない状況だ、迅速に行動しろ。」
「ハッ!一班と二班は私と共に」
「三班と四班は俺と共に来い!鎧軍馬の準備は出来ているな?」
「いつでも出れます!」
連絡兵の言葉に迅重は頷き、
「これより敵陣を突破し、華雄将軍の救援に向かう!敵に我らの恐ろしさを見せつけよ!向かって来る兵は排除せよ!もう一度言うが我らの目的は華雄将軍たちの救援だと言う事を忘れるなよ?」
「「「ハッ!!!!」」」
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「華琳様・・・」
「姉者、今は劉備の策で出て来た華雄隊の排除が先決だぞ?」
「こんなに弱い者達に用は無い!我らが求めるのは・・・」
言葉を続けようとしていた夏候惇の声を巨大な銅鑼の音が掻き消す。
「この音は出撃の・・・誰か門から出て来る・・・黒の牙門旗ッ!?なんだあの装備は!?」
そう言って目を凝らして門を見ていた夏侯淵が叫び夏候惇が何事か見ると
「銀色に輝く鎧?いや、それに馬も様子がおかしい上に槍が長い・・?騎馬兵の装備もそうだが歩兵の装備も変わってるとしか言いようがない・・・伝令!」
「ハッ!」
「敵が見た事も無い装備に身を包んで現れた事を曹操様に至急お伝えしろ!」
夏候惇の言葉に伝令が早馬に乗って本陣に向かって行くのを見送って前を向く。
「姉者、どうやらあの男も出て来たようだぞ?」
「奴か!!!行くぞ秋蘭!華琳様の為、そしてあの時の雪辱を晴らす為に!!!!」
「姉者、後先考えずに先走らないでくれ・・・」
自身で言った事だがその事で暴走した姉を見て溜め息を吐く夏侯淵だが・・・
「我等も姉者の後を追う、曹操様の下で調練した精鋭だ!正体が分からぬ相手だろうとも我等は負けぬ!行くぞ!」
「「「「オオォォォォォォ!!!!」」」」
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「冥琳、この戦い何かあるわよ?」
「お得意の勘か?」
「えぇ・・・彼を手に入れさえできればそれに確信を持てるのだけどね・・・?」
「はぁ、分かった。此方からも誰かを前線に出せる様に打診してみよう。」
「ふふ、冥琳ありがと。大好きよ♪」
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「一刀様、やはりあの策は私は反対でした。」
「だけど、アレが敵を誘き出すのに効果的だって朱里が言ってただろ?」
「それでも挑発は呉の人間で牙門旗は武人にとって自身を知らしめる物・・・それに攻撃をするのは気が引けたのです・・。」
「だけど・・・」
「私は前線に行きます。後は一刀様と桃花様に朱里に任せます。行くぞ、鈴々。」
「おうなのだ!」
それぞれの思惑が戦場で蠢く中で迅重は無事に華雄を救えるのか・・・
現在のアンケート状況
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となっています。締め切りは8/31までなので応募をドシドシとお願いします。




