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砂金探し その6

静寂。


山より大きい黄金龍が、


きらきらした目でこちらを見ています。


頭には巨大スプーン。


完全に刺さってる。


ショウタ、


ゆっくり確認。


「……怒ってない?」


黄金龍は首をかしげました。


『むしろ嬉しい』


「なんで!?」


黄金龍はスプーンを見つめます。


『昔、人間たちは“黄金鍋祭り”の時に』


『大きなスプーンを持ってきた』


『だから朝ごはんの合図かと思った』


ショウタ。


「平和な勘違い!」


ガンテツのおじさんが驚きます。


「黄金鍋祭り……?」


「そんな昔話、本当にあったのか……」


黄金龍は、


のそっと体を起こしました。


山が揺れる。


でも動きはゆっくり。


どこか寝起きっぽい。


『千年寝てた』


『おなかすいた』


白もふ即反応。


『仲間!』


「増やすな!」


すると。


永遠のシチュー鍋が、


また反応しました。


ぐつぐつぐつ……。


ショウタ。


「来るなよ……来るなよ……」


空が割れます。


べりっ。


そこから、


巨大シチュー鍋が出現。


おたま超元気。


『超大型のお客様ですね!!』


ショウタ。


「やっぱり来たぁぁ!!」


黄金龍は、


シチューの匂いをかいだ瞬間、


目を輝かせました。


『……よい香り』


『泣きそう』


ショウタ。


「感受性が豊か!」


ピースケは笑います。


「朝ごはんにしましょうかぁ。」


その瞬間。


黄金龍のおなかが、


グゥゥゥゥゥ……。


山を揺らすレベルで鳴りました。


鉱夫たち悲鳴。


『地震か!?』


『腹の音だぁぁ!!』


メカリンは急いで鍋の準備。


「特盛りモード起動します!」


ショウタ。


「嫌な単語!」


しかし。


クロックが突然、真顔になりました。


『待ってください』


全員。


「?」


クロックは黄金龍の体を見ています。


『内部エネルギー反応が異常です』


ショウタ。


「今度は何!?」


クロック。


『この龍、“黄金竜脈”そのものです』


静寂。


ガンテツのおじさんが青ざめました。


「まさか……」


クロックは続けます。


『つまり――』


『この龍が動き続けると、山の鉱脈が全部ついてきます』


ショウタ停止。


「……え?」


次の瞬間。


黄金龍が、


のしっ。


と一歩踏み出しました。


ゴゴゴゴゴ!!


山が裂ける。


地面から大量の金鉱石が飛び出す。


町中大混乱。


『金が噴き出したぁぁ!!』


『家の床が金になった!!』


『スコップ重い!!』


白もふ大興奮。


『宝だぁぁ!!』


ショウタ。


「テンション上げるな!!」


黄金龍は困り顔。


『……歩くとダメ?』


ピースケは少し考えて、


にこっと笑いました。


「つまりぃ。」


「じっとして食べればいいんですねぇ。」


全員停止。


黄金龍。


『……天才?』


ショウタ。


「また解決法がシンプル!!」


すると。


黄金龍はその場で、


おとなしくおすわりしました。


超巨大サイズのおすわり。


山が少し沈む。


でも。


鉱脈の暴走は止まった。


クロックが驚きます。


『安定しました……』


メカリン。


「本当にぃ!?」


黄金龍は、


期待いっぱいの目で鍋を見ています。


『ごはんまだ?』


そのとき。


白もふが、


こっそり黄金龍のしっぽに近づきました。


しっぽは純金みたいに輝いています。


白もふ、


じーーっ。


ショウタ。


「やめろ」


白もふ。


『ちょっとだけ……』


次の瞬間。


カプッ。


白もふ、


黄金龍のしっぽをかじりました。


静寂。


黄金龍。


『……くすぐったい』


ショウタ。


「セーフなの!?」

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