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2番目の番とどうぞお幸せに〜聖女は竜人に溺愛される〜  作者: 雨香
家族編

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離れの天馬達


 レアットちゃんを送って帰ってきたクロードさんと一緒に、リヒト様と側近達がぞろぞろと離れの庭に来た。


 アルトバイスの事、聞きに来ちゃったかなぁと思っていたら、庭の現状を見て皆口をポカンと開けて固まってる。


「契約してますね」

ユアンさん一人が淡々と言う。


 クロム君がミニ白馬のケイに、レスターがミニ黒馬のツキにまたがって、翼をださせて空を飛び、木刀で戦ってる。


「お帰りなさい…………」


「つむぎ、これはどういう事だ」


「ええっと……」

しかも私は今ヴァルファデの体を拭いている最中である。


「リヒト様、さっき急遽お母さんが来て、子供達と離れに泊まりたいって。私は母屋に行きたいな?」


「よし行こう。すぐ行こう」


(エロチョロ竜……)


「つむつむ~~最近ヴァルファデの毛並みがいいのはそういうことね~~」


「アルトバイスもだ……」


「つむぎ嬢、説明を」


くっっっ、シゴデキ副官のユアンさんは騙されてくれない……


 そうこうしてるうちにクリストフがやってきて翼を出し、クロム君に加勢しだした。


 バク転してクリストフに乗り換えたクロム君が一気にたたみかける。


「…………………………説明を」

ユアンさん、圧がすごいよ?怖い。


「り、リヒト様、母屋、母屋にね?いこう?」


「俺の番可愛い……」


(こっちはチョロいけど話聞かない……)


「諦めて吐いちゃいな~~~~~~」

ルース君が言う。


「は、吐くってほどのもんじゃ……ただクロム君がケイとお友達になって……そのあと、レスターがクロム君の真似をしてツキって名付けて手下にしたって報告してきただけで……」


 兄上がケーキなら俺はクッキーだ!といってそこからツキととったらしい。

クッキーのままじゃなくて本当によかった。

オスなのに、可愛すぎる名前になるとこだった。


「契約してますが」


「ヒィッ!」

ユアンさん、怖い!


「まぁでもこれで各国からの購入要請は少なくなるんじゃないか?リヒト」


「ぅお?お、おぅ」


 クロードさん!リヒト様を現実に戻さないで!!怒られそう!


「クリストフには何を?」


「ヒィッ!ユアンさん、怒ってる?」


「怒っておりません。現状把握が早急に必要な案件ですので」


「み、みんなの馬と仲良くなっちゃってごめんね?なんか、仔馬が産まれたら、仲良くしてくれて……」


 相棒を取られたみたいに思うよね。


「いや~~?逆にありがたいよ~~?契約者以外に心許せる人が多いのはそれだけ手がかけられるからね~~!」


「すごくありがたい。最近アルトバイスの機嫌がいいのはそういうことだったのか……」


 ルース君とクロードさんが優しい。良かった。


「あ、あのクリストフは、クロム君にしか、なついてない、です……」

だから許してユアンさん!


 クリストフは私やレスターの近くには来ないけれど、何故かクロム君に懐いた。クロム君が可愛いからかな?寡黙な感じが似てるから?本当に謎。


「クロム!」

ユアンさんがクロム君を呼ぶ。


 今度は高く飛んで回転し、ケイに乗り換えたクロム君がこちらにかけてくる。


 完全にケイを乗りこなしていて、手綱を引いてユアンさんの目の前で止まった。


「ケイと契約している事、わかっていますか?」


「ケイ、おともだち」


 だよねー!!そうとしか思ってないよねー!!


「クリストフには何かしましたか?」


 今度はクロム君はキョトンとしている。


「あ、あの多分だけど、クリストフの方が、クロム君を気に入ってて……」

 

「クロム、クリストフは朝にオレンジを食べるのです。あげてもらえますか?」


 クロム君がケイの上でコクンと頷く。

ユアンさんが笑ってクロム君の頭を撫でて言う。


「助かります。好きなくせに、私の手からしか食べないのですよ」


セーーーフ!!!よかったぁ!怒ってない!


「んで?何で黙ってた?」

ひぃ!魔王が現実に戻ってきてる!!


「り、リヒト様色の着物、きたいな?買ってくれる?」


「よし買おう。店ごと買おう。今から行くぞ」


(よしっ!!)


 みんながすごい生ぬるい目で見てくるのは、スルーしよう!



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