ケイラヒルの泉群3
こちらの世界のバーベキューは塩胡椒味のみだ。串に刺して焼く。終わり。
ご飯文化がないのでパンに挟んだりして食べるらしい。パンも硬いハードパンばかり。
ちょっと日本人の私には物足りないので、お手製焼き肉のタレを持参してみた。
リンゴと玉ねぎをすって、ニンニクたっぷり、生姜を少し、お醤油もどきを合わせて瓶に詰めて来た。
リツさんが焼いてくれている串焼き肉の半分に刷毛で塗っていく。あたりに香ばしいいい匂いが充満して、お店の店員さん達が何ごとかとこちらをチラチラ見てくるのがおかしい。
クロム君用におにぎりも沢山作って来た。
お昼はわりとパン食を好むリヒト様用に、バンズももってきたので、焼き肉のタレで焼いたお肉と野菜をはさんであげる。
「ふわぁぁああ、なにこれ美味しいぃい~!」
「つむつむこれ無限に食える~~~~~~」
クレアちゃんとルース君って、わりと似てるきがする。
クロム君がせっせとおにぎりとお肉を頬ばるので、合間合間に野菜を口に入れてやる。焼き肉のタレで焼いた野菜だとよく食べた。
「美味いな、離れにクロムとリヒトが入り浸る訳だな」
「妃殿下のごはん、凄く美味しい!」
レアットちゃんは少食だけど、今日はいっぱい食べてくれて嬉しい。
ユアンさんは何食べててもめちゃくちゃ上品で、クレアちゃんとレアットちゃんの目がすぐにハートになる。
「皆んながおいしく食べてくれて嬉しい!」
「つむぎちゃんの世界の味なの??」
クレアちゃんが聞く。
「うん。私の国は、食の文化が発達してたの」
「おかげで私達美味しいもの食べられる~~~~~~!!!」
お腹いっぱい食べて、リヒト様達は天馬の世話に行ってしまったのでまた三人とクロム君でコテージで女子会になった。
「殿下、つむぎちゃんが元の世界の話すると、切なそうなお顔するね~~!」
「え!?本当?」
「うん、私も思った」
レアットちゃんまで!?
そうかな?不安にさせてたのかな。
「いろんな国から調味料とか食材とかわざわざ集めてくれてるって事、最近気が付いたの。もしかして私が祖国の味を再現できる様にしてくれてるのかも…………」
「ロマンチック~~~~~~!!」
「素敵………………」
二人ともこういう話好きだなぁ。
「クレア見て!!殿下とユアン様のツーショット!!」
「かぁぁっこいいい!!目が潰れる!!」
「ユアンさんは人気だねぇ」
「当たり前だよつむぎちゃん!!王弟殿下一派の中で誰がタイプかって話で女の子はみんなもりあがるんだから!!ダントツは殿下とユアン様!!!」
お、おう、そうなのか……
「妃殿下は誰?もし殿下と知り合う前だったら」
「ん~クロム君!」
クッキーをサクサク食べていたクロム君が一瞬止まって私を見てニッコリした。可愛い。
「「 子供は無し!!!」」
「えぇ……?あの五人の中で?」
「「 そう!私達はユアン様派です!!」」
「うーん…………クロードさん、かな?優しくて、誠実そう」
————「おい、ふざけんな」
————「恐縮です」
————「マジか。俺、今の言葉だけで一生生きていける気がする」
「「「 わぁっっ!!! 」」」
「クロードおまえ俺の側近クビな!!」
「クレアちゃん、俺は~?割と稼ぐし強いよ~~?」
「何で私!?」
「おい、つむぎ!お前あとで覚えてろよ!!」
「ヒィッ!!」
「んーでもクロード様、ありかも」
「 ◎△$♪×¥●&%#!!??!? 」
レアットちゃんの爆弾発言でクロードさんが茹でダコみたいになってしまって、私はリヒト様から逃げて、クレアちゃんは何故かぼんやりしてた。
▶︎▶︎【あとがき】
リツ 「俺もいるっス…………爆発しろ!!」




