信じない。(200文字小説)
※注意
私的に切ないです。
切ないのが苦手な方は、お帰り下さいませ。
後、『意味がわからない』等の苦情は受け付けませんので、そう思った方は静かにお帰り下さる事をお願い致します。
では、大丈夫な方はどうぞお進み下さい。
→
兄さん 兄さん 待って
(吏綺、ごめんね)
兄さん 嫌だよ
(誰だ…恐い…来るな)
『兄さん、そんな顔 しないで…』
部屋に入ると、吏綺は机に俯せたまま眠っている。
“ID No.1”の夢だろうか…そう思うと、動かない心臓がズキンと痛む。
「吏綺さん…」
酷く軽いその体を抱きしめる。
そして、俺は悪夢から貴女を起こす。貴女への届かない思いを添えて...
「(厄真を 1より厄真を…)吏綺さん、」
俺は 夢が夢で終わる事を信じたくはない