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1.疲れた

こんにちは、アマガエルと申します。

小説において初心者で、誤字脱字等気を付けますが、どうしても発生してしまうと思います。

あたたかな目で見てくださるとうれしいです。

疲れた。何か特別なことをしたわけではない。むしろ、ほかの人よりずいぶんと怠惰な生活を送っているとすら思う。なのに、なぜこんなにもストレスが溜まるのだろうか、、、、いや、こんな問いを出すのはばかげている。理由なんて明白じゃないか。そんなの自分が悪いに決まっている。

ちょっと頑張りたくない、ちょっと勉強をしたくない、ちょっと寝ていたい、ちょっとスマホを触っていたい、、、

この積み重ねで私は自分で自分の首を絞めているのだ。いい加減自分が嫌になる。


両親との仲がよくはないのも原因の一つかもしれない。母は祖父母の介護疲れで常に家ではあたり散らかしているし、父は年代が離れているが故、考えが合わない。

寄り添う努力をしたらいいじゃないかって?はっ、、めんどくさいじゃないか。

そりゃはじめはしたさ。協力。しようとしたさ。でも、から回るたびに罵倒されて、一から目の前で文句を垂れ流しながらやり直されるのを続けられてみろ。興味を持ったことを話題に出すたびに鼻で笑われてみろ。誰だっていやになるだろうが。

世の中には合わない人だっている。関わり合わないのが一番なのさ。

そう。ちょっと、私の怠惰な性格と母たちの求める性格が合わなかっただけ。それだけの問題。

スマホもパソコンももらえた。ちゃんと学校にも通わせてもらえてる。いい学校に行けば、それに見合うだけの褒美ももらえる。

いい成績をとれば、素晴らし学歴があれば彼らは満足する。それ以外のことは、基本的に無関心。たまに思い出したように話しかけてくるが、それに「適当に」応じれば、そこで終了。


ね、面倒くさくなるでしょう。

小学校の時はまだましだった。じいちゃんたちも元気で、父の仕事も順調で。

心の余裕って大事なんだよ。そう。ちょっとみんな疲れちゃっているだけ。それでぼろが出たってしょうがない。

しょうがないことなのさ。


通っている高校は、そこそこの学力のところを選んだ。ちゃんとある程度偏差値の高いところで、なおかつ安全圏なところ。

クラスでは、新学期はじめだけは頑張ったから、そこそこ話す友達はいる、、っていう程度。

部活はイラスト文芸部に入った。

小説や絵はいい。それだけに向き合っていられる。そこのなかは私だけの世界だから。それに、多少は承認欲求が満たされる。こんなにいい部活はなかなかない。


いつも通り、授業を受けて、部活で仲の良い友達と話して、ちょっとだけ作成途中の絵を進めて、音楽聞きながら電車に乗って帰る。そして、いつも通りお風呂を沸かして、ご飯を作って食べて寝るだけだった、、、


そのはずだった、、



最寄駅から自宅への帰り道、その時聞いていた曲は十六年前に流行った大きなツインテールが特徴の女の子が歌っていた曲だった。ようやく涼しくなった秋の夕暮れに鈴虫らしき声をイヤホン越しに聞きながら、寒さで冷えて痛くなった足首を引きずるように歩いていたのだ。

何の変哲もない帰り道、、、だった。

そう、神社のまえを通り過ぎ、雑草が茂草むらの横を歩こうとした瞬間、何年も前にコンクリートで固められたまま放置されていた道路が急に光りだすまでは。


「はっ?っえ?」

 

そんな間抜けな声が私の地球での最後の言葉になってしまった。







少しさびしさを感じる、秋の夕暮れ。ある少女の帰り道であった道を通る通行人は、今さっき目の前で女の子が消えたというのに、誰もそんなこと気づかなかったように、己の帰路をいそいそと進むのであった。

そこには、一つ、持ち主のわからない片方だけのいイヤホンが落ちていたそうな、、、


王道っていいですよね~

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