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初依頼

 冒険者ギルドを出て、私はイリスと共に街を散策していた。


「雑貨屋があるわ。入ってみましょう。」


 私は、そう言って店の中に入る。イリスも続けて店に入ってくる。


「いらっしゃいませ」


 店頭にはおじさんが一人カウンターに立っていた。


「少し見せてもらいますね」


 そう言って、私とイリスは置かれている商品を見て歩く。


 ……どうして、全身鎧(青色)が置かれているんだろう? 雑貨屋だよね……


 しばらく見ていると瓶に入れられたうっすらと青色の液体が置かれていた。 名前を確認するとポーションと書かれていた。


「イリス、これは何かしら?」


「私も始めてみます。」


 イリスも知らないのね。500年前にはなかったものなのかな?


 不思議そうに眺めていると、


「それはポーションと言って、傷を癒すための薬ですよ。詳しい製法は知りませんが、薬草を原料に作っているそうです」


 とお店のおじさんが教えてくれた。


 へ~、500年前は傷の治癒と言ったら薬草だけだったけど今はこんなものがあるんだね。


「ねえ、イリス。一つ買っていきましょう」


「そうですね、ミア様支払いをしてきてもらえますか?」


 と、イリスに言われ。お金を受け取りカウンターにポーションを二つ持っていく。


「おじさん、ポーションを二つください」


 と言ってポーション二つとお金をカウンターに置く。すると、


「のんのん、お兄さん!!」


 と言われた、よくわからないので、とりあえずもう一度言ってみた。


「おじさん、ポーションを二つください」


「お・に・い・さ・ん」


 お兄さんと呼んだらいいのかな? そういえば、500年前にも同じことを言っていた人がいた気がする。


「お兄さん、ポーションを二つください」


 と言うと、おじさんがすごく満足そうに両手を上にあげている。 そして、ハッ!とした表情になったかと思うと、


「そうだお嬢ちゃん、お兄様と……」


 といったところで正面にイリスが居た。


 小声で何か話していたみたいだけど少ししたらイリスが動いておじさんが見えるようになった。


 おじさんは何故か少し青い顔をしているけど何かあったんだろうか?


 その後、そのポーションはタダでいいですので許してください! とおじさんが言っていた。


 お金はイリスがきちんと払ってから雑貨屋を後にした。


 道を歩きながら、


「ミア様、冒険者の以来の中に薬草採取がありました。明日は薬草採取を受けてみませんか?」


「そうね、受けてみたいわ!」


 そう話し合って薬草採取に行くことが決まった。


 宿に戻るとイリスが「ミア様、私のことをお姉さんと呼んでくれてもいいんですよ?」といっていた。


「イリスはイリスでしょ?」


と首をかしげながら言うとイリスが項垂れていた。どうしたんだろう?


 翌日、私とイリスは冒険者ギルドに来ていた。


「薬草採取は……、これね」


 依頼書を取って、受付の人に依頼書を渡す。


「これ、受けます。」


「はい、受理しました。薬草はわかりますか?」


 と聞かれた。500年前は使っていたので見たことはあるけど。


「いいえ、何か確認できる本のようなものはあるでしょうか?」


 とイリスが聞き


「500年前と同じとは限りませんから。」


 と小声で教えてくれた。確かにその通りね。


 その後、2階で薬草について書かれた本を確認して外に出た。本を借りることはできなかったよ。


 東に2時間ほど歩いて私たちは森の浅い場所に来ていた。


「受付の人に聞いた話だと、このあたりに生えてるのよね?」


「はい、そのはずです。ミア様、お願いできますか?」


「わかったわ」


 私は目を閉じて探知の魔法を唱える。


 私を中心に光が走り、意識が周囲に広がっていく感覚を覚える。


 僅かだけど魔力の反応を感じる場所がいくつかある。これが薬草かな。


 私とイリスは、1時間ほど薬草採取を続け、近くの薬草を半分ほど集めたところで最後に広めに探知の魔法を使用する。


 するともう少し森を深く入った場所に10人程の人の気配を感じる。


 ……冒険者かな?


青い全身鎧に意味はありません!!


話の都合で気配の人数を10人に変更しました。

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