第72話 陵辱計画
張り込んで二日目。
見つけた。まさしく彩だった。
今から買い物に行くらしい。買い物袋を下げて目の前を通り過ぎて行った。
この都市に来て、知り合った男の元に転がり込んで生活を共にしているのかもしれない。だから住所移転などもしなかったのかもしれない。
西丘は彩の後ろをつけた。
西丘にしてみれば、どこかの男の情婦か何かかと思ったが、買うものが大量だ。
米は保存が利くかもしれないが、野菜類が多い。肉や魚も10人分くらいだ。
シェアハウスで暮らしているのかもしれない。しかし、それにしても大量だ。
彩は領収書を切って買い物袋を四つも下げてスーパーを出て行った。
ワケが分からなかったが、ついて行くとようやく意味が分かった。
社員寮だ。ここで住み込みで働いているのだと。
無知な女だ。住所移転もせずに保険証などもどうしているのか。
夫に追い出され、辛くて考える余裕がないのだろうか?
だが、そんな余裕がない人間は脅すのは楽だと考えた。
しかも、写真で見るよりもやはり美しい。
はつらつと働く姿がとてもいい。
それを壊してしまう想像。
西丘は彩が働く姿を影で眺めてほくそ笑んだ。
とりあえず、状況はつかめた。
それを洗い上げて、自分のホテルに連れ込んでしまおうという考えにまとまり、その日はホテルに帰って行った。
西丘はホテルのベッドに横になり、よからぬ妄想を巡らせ嫌らしい笑みを浮かべていた。
おもむろに立ち上がり持参の小さなバッグを開けると、そこには荒縄や手錠、色違いの張形などが入っていた。
美人な女を自分の思うままに操りたい。風俗で働かせてその金を受け取るのも良い。
アダルト動画の影響で、いつか自分も動画の中の主人公のように乱暴に女性を操りたいと言う願望があったのだ。
まさに彩はうってつけだった。
死んだような人生だが、脅せば簡単に落ちるだろうと踏んだ。
西丘はニヤついた笑いをこらえることが出来なかった。
とりあえずこのホテルに連れ込んで手をつけてしまおう。
そう思い、彩が通るであろう道で待ち伏せしようとホテルを出て行った。
社員寮の近くにある、小さい神社。
階段はなく、歩道から1メートルほどのところに鳥居があり、6メートルほど続いた石畳の先にお社が見える。両脇に玉砂利が敷き詰められ、大きな石灯籠がある程度の神社だ。
西丘は、鳥居にさりげなく寄りかかって、彩が目の前を通るのを待った。
もうじき買い物に行くのではないかという勘頼りではあったが、待つこと30分ほどで彩が社員寮から出てきた。




