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進化と白紙の超能力者  作者: ARS
能力発現
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原書(オリジン)の戦い

今回は戦闘回です。

四人の男達は礼儀正しく礼をする。

俺達は誰一人として動こうとしない。

「どうかなさいましたか?」

「いや、やけに敵を目の前なのに余裕そうだなと思っただけだ。」

グラフト先生はそう言うと思っいきり踏み込む。

直後四人の男の前の方にいる男の周りに『炎の槍』が展開された。

「無駄だ。」

そう言ってグラフト先生は右手を前に出す。

それと同時に『炎の槍』がグラフト先生に飛んでいく。

そして、グラフト先生と『炎の槍』がぶつかる。

「何!」

グラフト先生はそう叫ぶと後ろまで下がってきた。

「反射できない?」

グラフト先生は驚きながら相手をしっかりと見る。

「どういう事だ?」

俺達はグラフト先生と同じ様に相手を見る。

瞬間脳を圧迫する様な痛みに襲われる。

先程の痛みよりずっと痛い。

俺はしっかりグラフト先生を見て意識を逸らす。

「テメェ何者だ?」

「口が悪いですね〜。

それでも教師ですか?」

右の男が喋る。

俺は痛みを逸らすために先程は見ていなかった彼らの容姿に注目していた。

並び方はひし形みたいになっている。

右の男の赤色のローブを羽織っており赤色の髪をしていた。

「うるさいぞ、ギルエラ!

失礼、自己紹介がまだでしたね。

私の名前はアブラド・グライア。」

真ん中の男が自己紹介を始める。

白いローブを羽織っており黒色の髪をしている。

「リドル・ガスター」

後ろの男が静かに言う。

彼は忍者装束みたいなのを着ており他の人とは少し雰囲気が違う。

羽地崎ハジサキ 立也リツヤだ。」

左の男が笑いながら言う。

左の男は黒色のローブをしっかり着込んでおり顔は少ししか見えない。

「ギルエラ・ウィラーザと言います。」

先程の右の男だ。

自己紹介が終わるとアブラドは代表するかのように前に出る。

「名前は申さなくて構いません。

あなたについては調べておりますからグラフト・イラードさん。」

挑発するかのようにアブラドは言う。

「舐めんなよ。」

グラフト先生はそう言うと再び踏み込む。

「ハズレですよ。

グラフトさん。」

アブラドがそう言った直後大量の火の玉が周りに現れグラフト先生にまっすぐ飛んでいく。

「チッ!」

グラフト先生が止まって備えるが一つ目がきた直後後ろへ飛び避ける。

「どうなってやがる。

反射どころか模倣すらできねぇ。」

グラフト先生が悪態付くとアブラドは笑う。

「言った筈ですよ。

あなたについては調べたって。

二重能力デュアルスキル原書オリジン』ということも【月詠ツクヨミ原書オリジン】と【奇稲田クシナダ原書オリジン】という能力ということもね。」

瞬間周りが騒ついた。

どうやら、『二重能力デュアルスキル原書オリジン』は珍しいらしい。

俺自身最近常識を大量に教え込まれたから分からない。

「それが何だ?」

「おやおや、強がりですか?

奇稲田クシナダ原書オリジン】の能力はわかりませんがそれでも、もう一つの能力が使い物にならないと戦力は半減すると思いますよ?」

「それもそうだな。

けど、まだあまい。」

ドンッ、空気が震える。

グラフト先生の姿が消える。

ダンッ、アブラドの二メートル先で音が響き渡る。

そこにはリドルがグラフト先生の拳を受け止めていた。

再び空気が震える。

体育館の床が壊れる。

グラフト先生は蹴りを繰り出すがくしくも避けられる。

リドルが距離を取りクナイを投げる。

そのクナイはとんでもない速度で飛ぶ。

空気がが震えた直後、そのクナイはグラフト先生に当たることはなく虚空に舞う。

「模倣完了」

グラフト先生が呟く。

グラフト先生はクナイを取り投げる。

それは先程の比にならない程の速度でリドルに向かう。

空気が震える。

クナイは弾かれたかのように飛ぶ。

「チッ」

リドルは舌打ちをすると他の三人に目配せをする。

そして、再びリドルはクナイを取り出し投げる。

しかし、そのクナイは先程とは違い更に火を纏っていた。

「何!」

グラフト先生は構える。

しかし、ここで可笑しなことが起きた。

クナイは反射されたが火の方は通り抜けた。

グラフト先生はギリギリでその火を避ける。

「一体何だ。」

グラフト先生は舌打ちをしながら相手を見る。

「【月詠ツクヨミ原書オリジン】の弱点ですよ。

しっかりと理解して認識しないと反射できないという弱点なんですけどね。」

アブラドは笑いながら言う。

「お前らもだぞ。

クナイと火を一緒にやるならしっかり付与しろよ。」

「アドバイスありがとございます。

しかし、そんな余裕ぶっていていいのですか?」

「いいんだよ。

ここからが本気だ。

奇稲田クシナダ原書オリジン】発動!」

瞬間俺の目の前が真っ暗になった。




俺ことグラフト・イラードは今現在戸惑っていた。

突然教え子の一人である伊坂井イサカイ 神刀シントが倒れたのだ。

しかし、今は目の前の敵を倒すのを優先した。

奇稲田クシナダ原書オリジン】は自分のエネルギーを最大限に使い身体のスペックを引き上げる能力である。

大変不便な能力故に滅多に使わない能力だ。

しかし、その効果は絶大で体術だけでも相手を圧倒出来るレベルにまで引き上げてくれる。

しかし、相手のリドルという奴は只者ではなくその程度では簡単には倒せないだろう。

月詠ツクヨミ原書オリジン】は能力の模倣そして反射だった。

それを利用してリドルの能力を模倣をしてみて分かったことは【放出の原書オリジン】だけしか持っていなかった。

しかし、それを最大に活かした戦い方をしており空気を放出して層を作ったり速く動いていたのだ。

だが、不可解な点が一つ。

彼は確かに【放出の原書オリジン】一つのはずだった。

なのに【火】の行程を使用したことだ。

おまけに模倣しようとしたが失敗に終わっている。

だからもう気にしない。

ただ全力で戦うだけだ。

俺が動くことにより空気が揺れる。

次の瞬間俺は走り出した。

まずはリドルの腕を折る。

俺は蹴りを叩き込もうとした直後。

リドルの周りから炎が生み出される。

俺はそれを見て身体能力を最大限に使い空中で跳び離れる。

「化け物ですか?

あの状態から反応するだけじゃなく空中で跳ぶなんて本当に人間ですか?」

「悪いな、これでも人間だ。」

ドンッ、空気が震える。

直後、火を纏ったリドルが俺の後ろに回り込んできていた。

小太刀が後ろから迫ってくる。

俺はギリギリで反応して避ける。

蹴りを叩き込む。

ドンッ、空気が震える。

リドルに蹴りは当たるが空気の層によって衝撃をやわらげてたようだ。

そのまま立ち上がり突っ込んでくる。

ドンッ、ドンッ、ドンッ、三回程空気が震える。

しかし、リドルが行なった形跡はない。

直後、後ろから三人の奇襲が行われた。

蹴りや拳、火などをもろに受けて俺は吹き飛ぶ。

壁にぶつかり俺は意識が飛びそうになる。

「何が…起きた?」

火傷もあるが【奇稲田クシナダ原書オリジン】によりすぐに治る。

「永遠に疑問に思いながら死になさい。」

アブラドの手には【炎の剣】が握られていた。

いや、握るというのは比喩になるが。

そんなふざけた思考の中その剣が振り下ろされる。

直後、【炎の剣】が消える。

「【白紙の原書オリジン】起動。

【進化の原書オリジン】起動。

原書オリジン】の昇華確認。」

声が聞こえる。

その声の先には本を片手に持ち立つ男子がいた。

彼、伊坂井イサカイ 神刀シントは全力で俺達を見据えていた。

さて、次は気を失っている時の主人公視点もあります。

まだ書き途中。

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