妹登場!
本屋に行く道。川原からは西に沈む夕日が見えた。結局なにもないまま夕日に照らされた道を歩く。
そして、なにを思ったのかふと、を鞄の中を覗くと一枚の紙切れがあった。
「あれっ?こんなのいつ入ってたんだ?」
すこし考えるとラブレターなのではないのかと思った。紙を手に取り丁寧に広げた。そしてそこに書かれていたのは……
『ツインズの感想を聞かせて』
と書かれていた。
「しかしいつ書かれたんだ?」
頭を悩ませていると変える前に一度鞄を忘れていたことを思い出した。
舞大はクスッと笑い「めんどくせーな」と言い、歩いて行った。
* * *
家に帰ると玄関には鬼の形相をした妹がいた。
「おそーい!いつまで待たせるん!」
右足を何回も床に叩きつけているのは、俺の妹で名前は如月春花で小学三年だ。
「ごめんごめん。今日はお前の好きなハンバーグをつくってやるから待ってろ。」
すると妹の顔がにやけだし「やったー」と喜んだが恥ずかしそうに「はっ早くつくれよ。ばか兄貴!」と言って二階に行ってしまった。
「可愛くないなー」
そんなことを言いながら自分の荷物を片付け料理に差しかかつった。
45分後……
妹と自分のごはんを作り終え妹を呼ぶ。
すべてテーブルに並び終え。
「いただきます」
声を揃えて手を合わせた。
「今日どこに行ってたん?」
ハンバーグを箸では半分にしながら言う。
「えっ、えっとー隣のおばさんの家に……」
「ふーん。なんで!?」
急に大きい声を出されたためビクッとなってしまう。
「確かあそこ女の子いたよね」
したから睨み付けてくる。
「えーと、そのー。いろいろあってその子今日学校に来てなくて荷物を届けてあげただけだよ」
「本当にそれだけなら、なんでこんなに遅いのよ!」
「おばさんと話してたんだよ」
妹は「ふーん」とうなずきまた食べ始め気まずい空気の中黙々と食べた。