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第一話

夏のホラー特集2016投稿作品です。

純粋に怖さを求めて書いてみました。後半は少し趣味に走った気もしますが……(汗)

全部で4話完結です。


決して一人の時には読まないで下さいね。

これは今から二十年くらい前のお話です。


ある夫婦が駆け落ち同然で、この先の茂みの奥にある


裏野ハイツっていうアパートに引越してきたそうです。


え? こんな深い茂みの奥に建物があるなんて信じれない?


でも本当なんです。二十年近くこの辺りを封印して一年に一度


担当者が封印の確認に入る以外は、誰もここから先には入れないから


自然の姿に近くなっているだけです。


あっ、その紐は触らないほうがいい。それは封印だよ。


封じてるものが強すぎて封印もギリだから。


それにその中に入らなくても見えるでしょ? 


茂みの奥にある崩れかけたアパートが。


だいぶ薄暗くなってきたから少し見えづらいかも?


君の立っているところから見えるのが二階の廊下の窓だと思う。


二階には三部屋あって当時は確か……、一人だったかな?住んでいたと


記憶してます。


え? 窓から誰かこっちを見てる? 


そんなはずはないよ。封印の中には誰も入れないはずだし……。


でも……。確かに何か、あれは……人影? 


いや、そんな……、あれは……人形ひとがた


でも、そんなはずはない。人形は幾重にも封印して厳重に保管して……。


ダメだ! 絶対に目をあわせちゃいけない! ひきずりこまれるぞ!


あの人形はアレの依代として直接封印してあるものなんだ。


アレはあまりにも強すぎて祓う事が出来ないから


多くの犠牲を出して、やっとあの人形に閉じ込めてあるんだ。


くそ、いつの間にか隣の窓に……。そうか、君か。


よく聞いて欲しい。アレを意識すればアレも君を意識する。


だからあの人形の事を考えてはいけない。


今見たものも意識下から消すんだ! 君の存在を知られてしまう。


声を出してはいけない。考えてはいけない。意識してはいけない。


君の右腕……、鳥肌が出ている……。


アレが君に気づいた合図だ。だから君の本能が危険を知らせたんだ。


くそ、もう二階の窓のどこにもアレが見えない。どこに行ったんだ?


ダメだ! アレが建物を出た。ここの封印ももたない。


逃げろ! 絶対に振り向くな!


何が聞こえても、何を感じても絶対に振り向くな!


この先五百メートル程行ったところに、ここを管理する神社がある。


そこの鳥居をくぐるまでは絶対に立ち止まらず、振り返らず走るんだ!


急げ! アレがもうそこまで来てる!! 



タ・ス・ケ・テ・・・


耳をかすな! 走れ! 走れ!


オ・イ・テ・イ・カ・ナ・イ・デ・・・


耳をふさげ! 絶対に振り返るな!!


ミ・ス・テ・ナ・イ・デ・・・


絶対に……、うぐ……


ユ・ル・サ・ナ・イ


ば…か…、なん…で……振り返っ……。



ミ・タ・ナ・・・




「はぁ、はぁ、はぁ……、あ……きら……」


あきらに言われた神社の鳥居をくぐった康平こうへいはそのまま意識を失った。


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