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プロローグ

 初めて推理物の小説を書かせていただきます。評価をして頂ければ幸いです。

 1998年、東京都・神寝島かみねじま、神が眠る島・・・ 都心のから船で40分、


 人口約3千人。この島には昔からある伝説がある。 『神寝島秘宝伝説』いつしかその伝説はネット上で噂とっていた。1説によるとその宝はこの島のどこかのほこらの中にあるらしい。 が、いまだに宝は見つかっていない。




「卒業旅行しようぜ!」


 教室の机で寝ていた俺の後ろから大きな声が聞こえる。 正直かったるかった。


「なんで上級生が2年の教室にいるんだ?水野先輩。」

 

 水野豊、この人は俺の1つ上の学年で幼馴染。 ムードメーカー的な人だ。


「おいおい、先輩なんて水臭いぜ『ワトソン君』。」


 ちなみに『ワトソン』とは俺のあだ名。昔からジャンケンが弱かったせいでいつも「かばん持ち」、つまり助手的な役割、イコール『ワトソン』というわけだ。


「でか、今日は何?」


 昔からこの人の持ちかける話には何か裏があった。 例えばあれは小学校3年の時。

「おーい、冒険しようぜ!冒険!!」


 ちなみにその頃の俺はまだ純粋だった。


「行く! 行くよ!」


 で、着いた先は・・・・通称『犬屋敷ドッグ・プラネット』と呼ばれる家の前だった。なぜそう呼ばれているのかと言うと大きなドーベルマンが3匹、ヨダレをだらだらたら垂らしながら玄関の前の檻を徘徊していたので近所の子供たちの間では有名だったのである。


「ね、ねえゆうちゃん、ここってさあ。」


 目から不思議と水が溢れてきた。それはただ単に『恐怖』と言う2文字からだった。


「さあワトソンくん、行こうか! 夢とおとぎの国へ。」

(なに言ってんだ、こいつは・・・・・。)

 

 

犬の檻の向こうには『サッカーボール』が落ちていた。この時俺は始めて気がついた・・・・・利用・・された?と。


「も、もしかして・・あ、あのボール。」

 

紛れも無くそれは俺のサッカーボールだった。


「フ、フ、フ、君のだよワトソンくん。」

 

悪魔のような笑顔で豊が笑っていた。


「ど、どうしてあんな。 わんちゃん達のおりの前にあるの?」

 

豊はしばらく考えた後に手をポン!と叩いた。


「それはな・・・・・悪の組織が超能力でボールをテレポーテーションさせたんだよ。さあ、

早くボールを取り戻すんだ!」

 

泣く泣くボールをとりに行った俺が犬嫌いになったのは言うまでもない。そんなこんなでこいつの言うことは信用できないと俺の頭の中にインプットされていた。では話を戻そう。


「実はな、俺、思うんだよね。このまま卒業しちゃっていいのかなって。なにかこう・・・もやもやって言うか。」

 

明らかに嘘っぽかった。


「どうでもいいけどさ、どこ行くんだよ!」


「へ、へ、へ、聞いて驚くなよ! 『神寝島』だよ。」


 豊はいつものように自慢げに答えた。


「知らねーよ。どこだよそこ。」

 

そう聞くと豊かはパンフレットを取り出した。


「これだよ、この島。」

 

写真には大きな神社とキレイな自然が写っていた。


「ふーん。」

 

随分簡単なパンフレットだった。 予算3000円で素敵な旅を・・・・・・


「さ、3000円!!! や、安すぎだろ!! これぜってーサギだって。」


 豊の表情は明らかに怪しかった。


「いやいや、国内だから平気だろ。あと、美奈と旬と真希誘っといた。ちなみにおやつは500円までね。」


 二泊三日でしかも飯と船の往復込みこみで?しかもあいつらも? 怪しい。


「あいつらこれんの? しかも俺とタメ『真希』だけだし。 で、いつ行くの?」

 

その答えを待ち望んでいたかのように豊が答える。


「来週から冬休みだろ、だから12月26日から39日までだ、じゃあ詳しくは俺様専用公式サイトに乗せとくから。じゃあまたな。」

 

そう言い残して豊は俺の教室を後にした。俺専用とかいっても全部俺がつくったようなもので・・・・・


「しょうがない。バイト、休むかな。」

 

>>今年のクリスマスも一人ぼっちか・・・・はぁ・・・。


そんなこんなで昔を思い出してた。


昔はよくこの5人でよく『冒険』をした。そんな軽いノリで俺は島に行くことを決めた。


 

だが、この時の豊の一言がきっかけで俺たちは事件の渦に巻き込まれてゆく・・そんなこと、今、この時の俺は気づくことができなかった。



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