三ノ文 蓮華雷鳴
犀サイは笑ワラう。
意味イミが在アるという事コトを。
はかない存在意義ソンザイイギだ、と。
、意味イミは不要フヨウ。
花弁ハナビラの末路マツロ。
生イきている事コトは死シと同意義ドウイギ。
命イノチとは何ナンだ?
老婆ロウバが泣ナいている。
黙ダマったまま笑ワラう。
繋ツナがりたくはない。
ただ其処ソコにあるだけ。
。あるがままにはない。
愛アイする事コトに意味イミはあるか?
哀カナしい事コトは愚オロかではない。
憎ニクしみに力チカラを貸カすのは愛アイだ。
出会デアいは無為ムイ。
愛アイは幻想ゲンソウ。
馬ウマのいななき。
まるでサイレンの様ヨウな心地ココチよさ。
出口デグチは入イり口グチにある。
吐ハきたい様ヨウに吐ハけば良ヨい。
、犀サイは笑ワラう。
灰色ハイイロであり、灰色ハイイロでは無ナい。
意味イミである。
意味イミはない。
老婆ロウバが笑ワラう。
黙ダマる事コトが出来デキない寡黙カモクさ。
つまりは、矛盾ムジュン。
単語タンゴが飛トび交カうだけ。
。紅アカは耳ミミを塞フサいだ。
屍シカバネの表情ヒョウジョウは穏オダやかで。
濾過ロカされる感情カンジョウ。
呑気ノンキな猫ネコの欠伸アクビ。
塵チリとなり。
血チとなる。
鳥トリのように不自由フジユウ。
、笑ワラってよ、と囁ササヤく。
苦悶クモンの名前ナマエは。
朗々ロウロウと
声コエを響ヒビかせて。
罵ノノシるための愛情アイジョウ。
母ハハの憎悪ゾウオを一身イッシンに受ウけ。
花弁カベンを散チらせる。
枯カれない花ハナ。
雷鳴ライメイ。
馬ウマは死シんだ。
真マっ赤カな涙ナミダ。
蓮華レンゲの花ハナ、蓮華レンゲの花ハナ。
立タち止ドまり走ハシる。
。もう止ヤめて、と紅アカは言イった。