第93話:ハネムーン第10弾・灼熱の宝石銀河と、龍族ママの熱い抱擁
エルフのティアとの「終わらない夜」を終え、ようやく夜明けを迎えたリアム。しかし、彼を待っていたのは静かな朝ではなく、爆炎と轟音、そして圧倒的な「熱」でした。
「遅いぞ、リアム! 待ちくたびれて、私の銀河の火山が全部噴火してしまったではないか!」
そこに立っていたのは、第10の妻、龍族の族長にして最強の女戦士・リュカ。
彼女はリアムの手を力強く掴むと、そのまま彼を担ぎ上げ、第10次元の『激動の焔銀河・ドラグーン』へと強引に転送しました。
ドラグーンは、至る所でマグマが河のように流れ、巨大な宝石の結晶が山を成す、生命のエネルギーに満ち溢れた世界です。
「龍族の愛は、言葉ではなく『熱』だ。リアム、お前のその12対の光翼で、私の情熱をすべて受け止めてみせろ!」
リュカがリアムを抱きしめると、彼女の龍の魔力がリアムの聖なる光と衝突し、核融合にも似た巨大なエネルギーが発生。二人の周囲には、熱に耐えられる者だけが見ることのできる、美しく輝く「愛の結晶」が次々と生成されました。
リアムが「リュカ、君の熱さは心地いいよ」と微笑み、彼女の角に優しく触れると、銀河中の火山が一斉に「ハート型の煙」を噴き上げ、地表のマグマはすべて「温かいココア」のような優しい温度に変化しました。
龍族の民たちは「お頭がデレたぞー! 宇宙が溶けるほど甘いぞー!」と、宝石の酒を酌み交わして大宴会を始めました。
この「究極の熱量」を、帝国の跡地で「最強の兵器」を開発していた最後の残党である元兵器局長たちは、モニターが溶け落ちる直前に目撃しました。
「……計算不能だ。あの大統領、龍族の王の全魔力を、ただの『抱擁』として涼しい顔で受け流している……」
かつてリアムを「弱々しい温室育ち」と蔑んでいた彼らは、自分たちが一生をかけて作った最終兵器の出力が、リアムとリュカの「ただのイチャつき」の100万分の1にも満たない事実を知り、完全に戦意を喪失しました。
「力とは、破壊のためにあるのではない……。大切な者を抱きしめ、温めるためにあるものだったのか……」
彼らは開発中のミサイルをすべて「巨大なクラッカー」に改造し、リアムの次回のパレードを祝うために自発的に整備を始めました。
宴のあと、リアムとリュカは宝石でできた砂浜で、静かに寄り添いました。
「……リアム。お前はやはり、私が認めた唯一の男だ。……今夜は、火傷するほど愛してやる」
最強の龍族ママの情熱に、リアムは(物理的な熱さも含めて)タジタジになりながらも、その力強い愛に幸せを感じるのでした。




