表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能と断じられた第五王子、追放先の死の大地で【古代魔法】に目覚める。〜最強の使い魔たちと始める、やりすぎ辺境開拓スローライフ〜  作者: 綾瀬蒼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/145

第86話:全宇宙一斉・パパとお昼寝タイム! 休息もまた大統領の義務

魔法都市での知的なデートを終えたリアム。聖王宮の扉を開けると、そこには12人の子供たちが、お気に入りのパジャマ姿で整列していました。

「パパ、おかえり! 今日はね、ぼくたちが『大統領のおしごと』を代わりにしてあげたよ!」

 長男が差し出した黄金の決裁文書。そこには、一生懸命に書かれた拙い文字で、こう記されていました。


『ぜんうちゅう、いっせいにおひるねする法律』


「……マスター。子供たちの言霊、すでに発動済み。……抵抗は無意味。……さあ、寝て」

 セレスがリアムの手を引き、巨大な天蓋ベッドへと誘います。

 子供たちの純粋な魔力が「大統領命令」として全次元に響き渡った瞬間、銀河連邦のすべての活動が停止しました。

• 工場のラインが止まり、機械たちが「おやすみなさい」とスリープモードへ。

• 激しい議論をしていた神々が、突然の猛烈な眠気に「……続きは……夢の中で……」と椅子に沈み込む。

• 星々の運行さえも、パパの眠りを妨げないように「静音モード」へと移行。

 聖王宮のベッドでは、リアムを中心に12人の子供たちがスヤスヤと寝息を立て、12対の光翼がふんわりと家族全員を包み込む「究極の毛布」となりました。

 それを見守る12人のママたちも、「……たまには、こういう静かな幸せもいいですわね」と、リアムの腕の中で静かに目を閉じました。

 この「強制お昼寝波動」は、旧帝国の最果てにいた、最後のがんこな残党たちにも届きました。

「……ふぁ……。なんだか、怒るのが馬鹿らしくなってきたな……」

「ああ……。リアム王子を憎んでいたはずなのに、今はただ……温かい布団で寝たい……」

 かつてリアムを「眠れぬほど後悔させてやる」と豪語していた復讐者たちは、子供たちが放った「究極の安らぎ」に抗えず、泥のように深い眠りに落ちました。

 彼らは夢の中で、リアムに優しく頭を撫でられる体験をし、目が覚めた時には、復讐心などカケラも残っていない「ただの早起きが得意なおじいちゃん」に生まれ変わっていたのです。

 数時間後。一斉お昼寝タイムが終わり、リアムがゆっくりと目を開けると、そこには幸せそうに笑う家族の顔がありました。

 宇宙全体がたった数時間の休息で、これまでの数万年分に匹敵する「活力」を取り戻し、以前よりもずっと輝いて見えました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ