第83話:パパの理性は限界突破? 銀河まるごと貸切温泉旅行!
「リアムさん〜、みんなでゆっくり親睦を深める時間が必要だと思うんです〜。だから、第5銀河の隣にある『超・癒やし空間:天の湯星系』を、連邦大統領の特権で一週間貸し切っちゃいました〜」
リヴィアのふんわりとした爆弾発言に、12人のママたちの目が一斉に鋭く光った。
「……マスター。親睦、大事。……混浴、もっと大事」
「なんですって!? リアム様と温泉……! 聖女として、全力で背中をお流ししなくては!」(エルナ)
こうして、リアムは12人のママと12人の子供たちを引き連れ、銀河系そのものが湯気を立てる究極の温泉郷へと向かうことになった。
到着した『天の湯星系』は、星の一つ一つが「薬草風呂」「炭酸泉」「美肌の湯」になっており、リアムたちはその中心にある「大統領専用・恒星露天風呂」に陣取った。
「あはは、アヒルのおもちゃが惑星サイズだね……」
リアムが苦笑いしながら湯船(空間固定された温水次元)に浸かると、右からエルナ、左からセレス、背後からアイリスとカリーナが、一斉に「密着」してきた。
「パパ、いっしょにはいろうー!」
子供たちもバシャバシャと飛び込み、リアムの12対の光翼は「濡れても大丈夫な防水モード」に自動変形。
12人のママたちが、湯煙の中でいつも以上に開放的になり、リアムへの愛の言葉を次々と囁く。
「……マスター。心臓、さっきから光速で動いてる。……照れてるの? 可愛い」
セレスに耳元で囁かれ、リアムの顔は温泉の温度以上に真っ赤に染まった。
この「宇宙一、眼福で平和な光景」を、帝国の残党が細々と運営していた極秘観測所(という名のボロ小屋)が捉えてしまった。
「……おい。あの大統領、今、12人の絶世の美女と、天使のような子供たちに囲まれて、銀河をバックに湯浴みをしているぞ……」
「我々がかつて『贅沢』だと思っていた、金貨を並べて酒を飲む生活が、ドブネズミの宴に見える……」
かつてリアムを「女に縁のない無能」と嘲笑った元軟派貴族たちは、画面越しに溢れ出す「真実の愛と美」の波動に当てられ、あまりの格差に脳がショート。
「俺たちの人生、何だったんだ……」と呟きながら、そのまま悟りを開いて「温泉の湯気を観察するだけの妖精」へと昇天していった。
湯上がり。12人のママたちが、薄衣一枚で「リアム様、次はどちらのお部屋へ……?」と詰め寄る。
12対の光翼が、リアムの「逃げたい(でも嬉しい)」という複雑な感情に反応して、パタパタと激しく羽ばたいた。
「ええっと……今日は子供たちと一緒に川の字で寝ようか!」
リアムの必死の回避策に、ママたちは「次は逃がしませんわよ!」と微笑みつつも、幸せそうに彼に寄り添うのだった。




