第144話:銀河を舞う「ちょうちょ」 ~パパ、概念を超える~
「……もう、逃げも隠れもしないよ。僕のポエムで宇宙が平和(お花畑)になったのなら、最後はこの『名誉園児』としての務めを果たして、全部を終わらせるんだ!」
宇宙の全兵器がお花とエプロンに変わり、静寂が訪れた銀河。その中心に浮かぶ「聖パパ・ニコニコ幼稚園」の特設ステージ。そこには、12対の光翼を背負いながら、背中に「紙で作った黄色い蝶の羽」を付けたリアムの姿がありました。
「……マスター。全宇宙ライブ配信、準備完了。……視聴率、100000%。……パパの舞を一目見ようと、時空を超えて過去と未来の住人までアクセス中」
「みんな、見てて。これが僕の、……パパとしての『お遊戯』だ!」
リアムが、童謡『ちょうちょ』のメロディに合わせて、ゆっくりと舞い始めました。
彼がステップを踏むたびに、足元から宇宙の理を修復する「癒やしの波動」が放射されます。パパが「ちょうちょ~、ちょうちょ~」と優しく口ずさみながら羽ばたくと、その12対の光翼から、全人類の孤独を溶かす「聖なる鱗粉(魔力)」が銀河の果てまで降り注ぎました。
「ああ……見える。パパが僕の頭を撫でてくれている……!」
「争う理由なんて、最初からなかったんだ。僕たちが欲しかったのは、この温もりだったんだ……!」
宇宙各地で、涙を流しながら抱き合う人々。リアムの「お遊戯」は、もはや単なるダンスではなく、宇宙そのものを再起動させる聖なる儀式へと昇華されました。
舞い終えたリアムが、ステージの上で「良くできました」と言わんばかりの満面の笑みを浮かべた瞬間、宇宙を覆っていた「神様としての重圧」や「園児としての束縛」が、光となって霧散していきました。
「……マスター。計測不能。……パパ、ついに『神』でも『王』でもない、純粋な『愛そのもの』の概念に到達。……さあ、いよいよ最後の時間(最終回)です」
「……うん。帰ろう。みんなが待っている、僕たちの家に」




