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無能と断じられた第五王子、追放先の死の大地で【古代魔法】に目覚める。〜最強の使い魔たちと始める、やりすぎ辺境開拓スローライフ〜  作者: 綾瀬蒼


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142/145

第142話:反抗期の園児!? ~パパの威厳 vs 家族の包容力~

「……くっ、もう限界だ! 褒められるのも、黄色い帽子も、今日で卒業させてもらうよ! 142(いー・ぱ・に)の日、つまり『いいパパに(戻る)』日なんだ!」

 リアムは決然と黄色い帽子を地面に叩きつけ(そっと置き)、園児服のボタンを外し、いつもの聖王の礼装へと着替えました。その目には、数々の銀河を救ってきた鋭い光が宿っています。

「いいかい、みんな。僕は園児じゃない。この家族の大黒柱、パパなんだ! 今日は僕の言うことを聞いてもらうぞ! まずは……おやつ抜きだ!」

 リアム渾身の「厳しいパパ」アピール。しかし、それを見た12人のママたちの反応は、彼の予想を遥かに超えていました。

「……ッ!? 見ましたか、皆様。リアム様が……『パパのコスプレ』をして反抗期を演じていらっしゃいますわ!」

「なんて可愛いのかしら! 園児が背伸びして『大黒柱』だなんて……尊すぎて心臓が止まりそうですわ!」

「……マスター。分析。……パパの『威厳』、家族には『萌え』として変換。……パパが怒れば怒るほど、家族の『愛でたい欲求』が加速中。……パパ、詰んだ」

 リアムが「掃除をしなさい!」「夜更かしは禁止だ!」と厳しく命じるたびに、子供たちは「パパ、カッコいいー! もっと叱ってー!」と大はしゃぎ。ママたちは「反抗期の園児も『良い』ですわね」と、前日の全肯定モードを継続したまま、リアムの怒り顔を写真に収め始めます。

「違うんだ! 演技じゃないんだ! 本当に怒ってるんだよ!」

 ついには、養子の魔王が感極まって跪きました。

「パパ上……! 幼き身でありながら、あえて『厳父』を演じて我らを導こうとするその志、感服いたしました! さあ、この『教育用のムチ(チョコ製)』で、私を存分に正してください!」

「魔王さんまで何言ってるの!? チョコで叩いても甘い匂いがするだけだよ!」

 結局、リアムの「パパの威厳を取り戻す作戦」は、家族から「世界一可愛い反抗期」として認定され、その日の夜は「パパの成長を祝うパーティー」として、リアムが一番高い椅子(ベビーチェア型)に座らされることになるのでした。

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