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無能と断じられた第五王子、追放先の死の大地で【古代魔法】に目覚める。〜最強の使い魔たちと始める、やりすぎ辺境開拓スローライフ〜  作者: 綾瀬蒼


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138/145

第138話:NO.1パパ決定戦! ~微笑み一つでライバルが息子に?~

「今日は138(いいパパ)の日。宇宙一のパパを決める『全宇宙パパ・コンテスト』の開催ですわ!」

 エルナの宣言により、聖王宮の広場に特設ステージが設置されました。集まったのは、各銀河から選りすぐられた「自称・いいパパ」たち。

 豪快に子供を肩車する「剛腕パパ」や、PTAの星と呼ばれる「理論派パパ」、さらには養子の魔王までもが「厳格パパ」としてエントリーしています。

「僕はコンテストなんて出たくないんだけど……」

「……マスター。不可避。……パパが優勝しないと、宇宙の『パパの定義』が歪む。……セレス、審査員を買収……ではなく、パパの魅力を120%引き出す照明をセット」

 コンテストが始まり、ライバルたちが次々と特技を披露します。

「俺は子供のために、惑星一つを公園に改造した!」

「私は娘のために、銀河系の歴史をすべて書き換えてハッピーエンドにした!」

 スケールの大きなアピールが続く中、ついにリアムの番がやってきました。リアムは緊張しながらステージに立ち、客席にいる自分の子供たちを見つめて、ただ一言、

「みんな、いつもありがとう。大好きだよ」

 と、最高に慈愛に満ちた「いつもの笑顔」を向けました。

 その瞬間、会場を包み込んだのは、銀河を浄化するほどの『究極のパパ・オーラ』。

「……ッ!? な、なんだこの包容力は……。厳しく育てることが愛だと思っていたが、あの笑顔に包まれたい……。というか、むしろ僕が抱っこされたい……」

 剛腕パパが涙を流して膝をつきます。

「理論では説明できない……。あの微笑みこそが、宇宙の定数……。パパ様……僕を養子にしてください!」

 理論派パパまでもが、持っていた眼鏡を投げ捨ててリアムに駆け寄ります。

 気がつけば、ステージ上のライバルパパたちが全員、リアムの足元に縋り付き、「パパぁー!」「兄貴ぃー!」「僕たちをよしよししてー!」と号泣するカオスな事態に。

「……マスター。優勝。……というか、全宇宙のパパが『リアムパパの子供』になった。……パパの子供の数が、数兆人規模に増加。……お年玉の予算が、宇宙の総資産を超過」

「待って! 僕は24人のパパで手一杯なんだってば! みんな、しっかりして! 君たちも自分の子供のパパでしょ!?」

 結局、コンテストは「リアムが全宇宙のパパのパパになる」という、誰も予想しなかった(あるいは全員が予感していた)結末で幕を閉じるのでした。

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