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無能と断じられた第五王子、追放先の死の大地で【古代魔法】に目覚める。〜最強の使い魔たちと始める、やりすぎ辺境開拓スローライフ〜  作者: 綾瀬蒼


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第133話:聖王、職質される。~隠しきれない不審者(パパ)のオーラ~

「……神様なんて、もうおしまいだ! 今日は変装して、ただの『名もなき市民』として、街で安くて美味しいラーメンを食べるんだ!」

 リアムは決意しました。黄金の髪はバンダナで隠し、12対の光翼は魔法で完全にステルス。さらには「存在感を極限まで消す呪文」を重ねがけし、ヨレヨレのジャージにサングラスという、およそ聖王には見えない「不審者スタイル」で下界の商店街へと繰り出しました。

「ふふふ……。誰にも気づかれない。これぞ自由、これぞ平民の喜び……!」

 しかし、リアムは知りませんでした。彼が「オーラを消そう」とすればするほど、周囲の空間には「あまりにも無害で、あまりにも保護欲をそそる、謎の虚無エネルギー」が漂ってしまうことを。

「……マスター。警告。……パパ、消え入りそうな儚さが限界突破。……通行人の『守ってあげたい本能』がバースト中。……不審者というより、迷子のおじいさん……失礼、迷子の美青年扱い」

 案の定、街角で警備をしていた信者警察官が、震える手でリアムを呼び止めました。

「そこの君、ちょっといいかな……? 悪いことは言わない、お腹は空いていないか? 暖かい場所へ行こうか?」

「えっ!? い、いえ、僕はただの通りすがりの……」

「嘘をつかなくていい! 君からは『この世のすべての苦しみを受け流しているような、とてつもない透明感(と、怪しさ)』を感じる! ……まさか、リアム様のコスプレをして、人生を諦めた不審者じゃないだろうね!?」

 リアムが焦ってサングラスを外すと、その隙間から溢れ出た聖なる眼差しに、警察官はその場に崩れ落ちました。

「……あ、あああ……! この眩しさ、この罪深き美しさ……パパ様!? パパ様が『世捨て人のコスプレ』をして、僕たちを試していらっしゃる!!」

「違うんだ! ラーメンを食べたいだけなんだ!」

 警察官が無線で「パパ様降臨! 聖なる不審者スタイルで巡幸中!」と叫ぶと、街中の人々が一斉にジャージに着替え、バンダナを巻いてリアムの周りに集結。

「「「これぞ神の最新ファッション! パパ様と同じ不審者になりたい!」」」

 結局、リアムはラーメン屋にたどり着く前に、数万人の「ジャージ姿の信者」に担ぎ上げられ、そのまま神殿までワッショイワッショイと運ばれていくのでした。

「……セレス、もう一回……もう一回だけ、透明ポーション、買ってきて……(涙)」

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