表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能と断じられた第五王子、追放先の死の大地で【古代魔法】に目覚める。〜最強の使い魔たちと始める、やりすぎ辺境開拓スローライフ〜  作者: 綾瀬蒼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/86

第13話:感謝の贈り物と、乙女たちの嫉妬嵐

空中市場の初日が終わり、村人たちは涙を流しながら「聖王リアム様!」と叫んで帰っていった。

 そんな中、村の若い娘たちが数人、おずおずとリアムのもとへやってきた。

「あ、あの! リアム様、これ……。村に伝わる伝統の編み方で作った、お守りのミサンガです。私たちの感謝の気持ちですので、受け取ってください!」

 頬を赤らめる娘たち。リアムはいつものように、屈託のない笑顔でそれを受け取った。

「ありがとう。みんなの気持ち、嬉しいよ。大切にするね」

 リアムがそのミサンガを腕に巻いた瞬間――。

 背後から、「凍てつくような殺気」が放たれた。

「……リアム様? そのような粗末な……いえ、得体の知れない紐を肌身離さず着けられるのは、教育係の聖女として見過ごせませんわ」

 エルナの笑顔が、かつてないほど引きつっている。

「そうだぞリアム様! 呪いがかかっているかもしれん! 私が一度預かって、入念に、そう……数日間ほど没収して検品すべきだ!」

 リヴィアが、今にも剣を抜きそうな勢いでミサンガを凝視する。

「……マスター。その紐、いらない。……私の髪の毛、編んで、腕に巻く……? その方が、強い」

 セレスが無表情に、しかし恐ろしい提案をしながらリアムの腕をホールドした。

「わわわ、皆さん落ち着くですよ! こうなったら、リアム様に相応しい『最高級の贈り物』を、ウチらがそれぞれ用意して、リアム様に選んでもらうしかないですねぇ!」

 ミーシャが商売っ気たっぷりに(そして自分も混ざる気満々で)提案し、事態はさらにややこしい方向へ。

 その日の夜。

 リアムが寝静まった後、空中島の工房では四人のヒロインが火花を散らしていた。

「私は聖女の祈りを込めた特製のお守りを!」

「私は騎士の誇りを賭けて、最強の護符を!」

「……私、マスターの夢の中まで、一緒に行く魔法……」

「ウチは、一生遊んで暮らせるだけの黄金の印鑑を贈るですよぉ!」

 翌朝。リアムが目を覚ますと、枕元には山のような「愛が重すぎる贈り物」が置かれていた。

「(……ミサンガ一つで、どうしてこうなったんだろう?)」

 リアムが戸惑っている一方で、下界では大きな動きがあった。

 恥をかかされた地方貴族が、帝国中央へ「第五王子が隣国の聖女と通じ、空中要塞を根城に帝国への侵攻を企てている」というデタラメな報告を送ったのだ。

 帝国最強の魔導艦隊が、ついに重い腰を上げ、空中島へと進軍を開始する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ