第127話:離さないからね! 魔法の絆(光の綱)で24人連結!
「今日は127の日。家族の『絆』を物理的に証明する日ですわ! さあリアム様、この『聖なる光の絆ロープ』で、私たち全員を一つに繋ぎましょう!」
エルナが取り出したのは、一度結んだら24時間は絶対に解けない、伸縮自在の魔法の綱。リアムの腰を中心に、12人のママと12人の子供たち、計24人が数珠繋ぎに連結されました。
「いや、絆は心で繋がっていれば十分だと思うんだけど……。わわっ、引っ張らないで! みんな、動く方向を統一して!」
右に行きたいママたち、左のオモチャ屋に行きたい子供たち、そして中央で踏ん張るリアム。
25人が連結された状態での移動は、さながら「巨大な百足」か「銀河鉄道」のよう。リアムがちょっと一歩踏み出すだけで、後ろの24人がドミノ倒しになり、その衝撃で聖王宮の壁が次々と崩壊していきます。
「……マスター。緊急事態。……パパへの『愛の電流』が綱を通じて直通。……パパの心拍数、上昇。……このままでは、パパが家族の熱量で蒸発する」
セレスの言う通り、綱を通じて24人分の「パパ大好き!」という感情がダイレクトにリアムの脳内に流れ込んできます。
「あああ……みんなの愛が、熱い、熱すぎるよ! 誰か一人、僕のことを『ちょっと嫌い』になって! 中和して!」
しかし、そんな願いは届きません。
お昼ご飯の時間になれば、24人がリアムを囲んで一斉に「あーん」を要求。
お昼寝の時間になれば、24人がリアムの上に重なって、巨大な「パパ団子」が完成。
さらには、トイレに行こうとするリアムを、24人が綱を全力で引いて阻止します。
「パパ、一人で行くなんて水臭いよ! 絆で繋がってるんだから、一緒に行こう!」
「それは絆じゃなくて、ただのプライバシーの侵害だよ!!」
結局、リアムは丸一日、一秒の孤独も許されず、24人分の体温と愛に揉みくちゃにされました。
夜になり、ようやく綱が解けたとき、リアムは床に大の字になり、魂が口から抜けかけていました。
「……絆って……重いんだね……(物理的にも精神的にも)」




