第120話:パパvs魔王! 隠居を賭けた「威厳」の銀河決戦!
「……甘い。甘すぎるぞ、聖王リアム! 貴様のせいで全宇宙のパパたちが骨抜きになっているではないか!」
聖王宮の空を裂き、漆黒の戦艦と共に現れたのは、隣の銀河を統べる『スパルタ魔王・ザ・パパ』。彼は12対の鋼鉄の翼を持ち、目からは教育的指導という名のレーザーを放つ、厳格さの化身です。
「僕はただ、みんなと仲良くしたいだけなんだけど……」
「黙れ! 貴様が『いいパパ』を名乗るなら、私とパパの威厳勝負をしろ! 私が勝てば貴様は私の弟子となり、一年間『地獄のスパルタ合宿』だ。貴様が勝てば……好きにしろ!」
家族に黒歴史を晒され続け、正直少しだけ「修行(隠居)」という響きに惹かれたリアムは、この勝負を受けて立つことにしました。
【第一局:睨めっこ対決(威厳編)】
魔王は恐ろしい形相でリアムを威圧します。しかし、リアムが真面目な顔をして見つめ返すと、そのあまりの「慈愛に満ちた美貌」に魔王の部下たちが次々と「パパぁ……」と膝をついて脱落。
「……マスター。不戦勝。……パパの顔面が、すでに広域殲滅兵器」
【第二局:お弁当作り対決】
魔王は完璧な栄養バランスの「プロテイン弁当」を完成。対するリアムは、子供たちの好きなものを全部詰め込み、ケチャップで大きく「だいすき」と書いたオムライス弁当。
魔王が一口食べた瞬間、亡き母の思い出がフラッシュバック。
「う、美味い……! 厳しい教育の中にこそ愛があると思っていたが、この包み込むような甘さは……ッ!」
【最終局:子供たちの抱擁】
どちらのパパに抱きつきたいか、魔王の息子たちとリアムの子供たちが一斉に走り出します。……が、魔王の息子たちまでが全員、リアムの胸にダイブ!
「「「リアムパパぁー!! 僕たち、こういう優しいパパが欲しかったんだー!」」」
「……ま、負けた。完敗だ。私の『厳しさ』は、貴様の『全肯定』に勝てなかった……」
ガックリと膝をつく魔王。リアムは優しく手を差し伸べました。
「魔王さん、厳しさも愛だけど、たまには一緒にオムライスを食べようよ」
その瞬間、魔王は「パ、パパぁ……(兄貴ぃ……)」と号泣。約束通り、リアムの「養子(兼・庭師)」として聖王宮に住み着くことになりました。
「……また家族(?)が増えちゃった。僕の隠居生活は、どこへ行ったんだろう……」




