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無能と断じられた第五王子、追放先の死の大地で【古代魔法】に目覚める。〜最強の使い魔たちと始める、やりすぎ辺境開拓スローライフ〜  作者: 綾瀬蒼


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114/145

第114話:いい遺志を継げ! パパの黒歴史(若かりし頃)コスプレ祭り

「みんな! 今日は114の日よ。パパが昔、どんなに熱いこころざしを持って宇宙を救ったか、その『遺志』を私たちがコスプレで再現して継承しましょう!」

 長女の号令とともに、聖王宮のホールに「パパの過去の衣装」がズラリと並べられました。それを見たリアムは、持っていたティーカップを落としそうになりました。

「ちょっと待って! その、右肩に無意味にトゲがいっぱい付いてる鎧は……! 10代の頃に『これがクールだ』と思って自作した、封印したはずの……!」

「……マスター。遅い。……衣装、全自動で複製済み。……子供たち、やる気満々。……ちなみに私は、パパが昔、勢いで書いた『俺の宇宙最強伝説ポエム』の朗読担当」

「セレス! それだけは、それだけはやめてぇぇ!!」

 リアムの絶叫も虚しく、コスプレ祭りがスタート!

 息子の一人が、トゲトゲの鎧を着て「ふっ、闇に飲まれろ……」と、当時のリアムの決めポーズを完璧に再現。

「パパ、この格好、すごく動きにくいし恥ずかしいね! でもこれがパパの『遺志』なんだね!」

「違う! それはただの若気の至りなんだ!」

 さらには、ママたちまでもが参戦。

「あら、これはリアム様が私と初めて会った時の、少し前髪が長すぎる『自分探し中』のスタイルですわね? 懐かしいわ、髪をかき上げるたびに謎の呪文を唱えていらしたわよね」

「エルナ、それ以上言わないで! 魂が削れる!」

 極めつけは、セレスによるポエムの朗読。

『……銀河の涙が俺の頬を伝う時、星々は新たな夜明けを刻むだろう……。俺の名は、孤独を纏いし聖王リアム……。』

「ああぁぁぁぁ!!」

 リアムはあまりの恥ずかしさに、12対の光翼で自分を包んで丸まり、床を転げ回りました。しかし、家族やそれを見ていた全宇宙の住人たちは、「パパにもこんなに痛々しい……いえ、人間らしい時期があったなんて!」「パパの黒歴史、尊すぎる!」と大盛り上がり。

 結局、この「黒歴史コスプレ」が全宇宙で大ブームとなり、その日は全住人が「ちょっと痛い格好」をして過ごすという、カオスな記念日になってしまいました。

「……もう、隠居したい。というか、過去の自分を消し去りたい……」

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